受診の必要性

かつて老健で勤めている頃、私は、老健では入所者さんに適切な医療を提供するのは難しいと考えていた。
老健は、基本的に医療は全て施設内で提供し、その費用も利用料金に含まれている(いわゆる「まるめ」)。別に医療保険請求が可能なのは、高度に専門性が認められる治療に限り、外部の医療機関を受診する場合も、多くの費用は老健が負担することとなる。
その結果、どうしても他科受診は極力しないように、となる。これは仕方のないことだ。しかしその結果、必要な医療が受けられなくなることがある。

しかし。
最近は、老健のようなシステムは、医療費抑制、ひいては社会を維持していくために必要なのではないかと思うようになった。
例えば、高齢者が薬をもらうためだけに整形外科を受診する必要が果たしてあるのか。主治医が、専門医の助言の元で処方を継続すればいいではないか。
また義歯の調子が悪いからと、何度も歯科受診して調整を繰り返し、時には作り直すことの是非も、時々疑問に感じることがある。

本当に必要な治療かどうかを総合診療医である主治医が判断し、本人がそれに反してどうしても受診したい場合には自己負担割合を変えるとか、そうした工夫はできないものだろうか。

日本の医療保険、そして介護保険は、給付を受けるのは簡単だが、本当に必要な人への補償が充分でない。
これでは安心に繋がらない。

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