欲をかけ

今日は友人の結婚式と披露宴に、夫婦で出席した。

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余興も、その後の二次会でのお役目も何もなく、寛いだ気分で結婚式や披露宴に出席するのは実に久しぶりだ。

新婦が、以前の職場で仲の良かったグループの一員なので、そのグループがまとめて招待された形である。うちの奥さんも少しずつ集まりに顔を出したり、皆を我が家に招待したりした縁で、すっかり一員のようになっている。
最近は皆の職場もバラバラなので、なかなか集まる日程の調整が難しく、皆が揃うのは半年ぶりというところか。今回は余興も頼まれていないのが、助かったような残念なような。

そこで、私たちと一緒に招待された、一人の仲間の話になった。
最近、棟の主任になったというが、仕事熱心で責任感が強く、下の者からも「何でも話せる棟主任」として頼られているという。
「すっかり変わったよ」との評だった。

私が彼と知り合ったのはもう10年も前になる。私が介護のことなど何も知らないままこの仕事を始めた時に、先輩職員として色々教えてくれた。その頃の彼は、専門学校を出てまだ間もなかったせいか、理想と現実の間で戸惑っているように見えたものだ。
やがて、介護という仕事を少し冷めた目で見るようになっていった。仕事ぶりは文句のつけようはないのだが、「自分は自分、他人は他人」と言わんばかりで、仲のいい一部の職員を除いては勤務中にはろくに話もせず、キャリアを伸ばす気もないようだった。

彼が言うには、その頃、私が「お前はもっと欲をかけ」と言ったらしい。
それを彼はこのところ度々思い出し、主任になったのを機に、全力で仕事に取り組んだ。そして成果が目に見える形になってきたところで、副所長に昇給を願い出、それが叶ったという。

私がどういうシチュエーションで彼にそう言ったのかは覚えていない。しかしそう思っていたのは事実なので、何かの折に言ったのだろう。
知り合った頃の彼は、介護の仕事に対する熱意が言葉の中に現れていた。それが、やがて斜に構えるようになったせいで影を潜めていた。しかしキャリアをアップさせたいという欲を持てば、その本来の気持ちと結び付いて、素晴らしい介護職員になるだろうと思っていたのである。

その思いがようやく叶ったらしい。それが嬉しかった。

ところで彼の奥さんは、私がこれまでに会った中で最も天性の素質に優れた介護職員である。彼女のためにも一人前の仕事と稼ぎをしろ、と思っていたところもある。

披露宴にはその施設の施設長も招かれており、久しぶりにお話をさせていただいた。「君は何でも抱え過ぎるからストレスを溜め込まないように」とのこと。
なるほど、最近は、最初の職場を辞める直前の頃と似た状況になっているのかもな……

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