家庭と仕事

うちの奥さんは、介護と全く関係のない仕事をしている。
これは、基本的にはいいことだと思っている。同じ仕事をしていれば、どうしても相手の仕事に対する態度や能力が目に入り、もしもそれが敬意を払えるものでなければ、夫婦関係そのものにも影響を及ぼすだろう。それに、仕事が同じであれば、家で仕事の話をすることが増え、気持ちの切り替えがしにくくなってしまうのではないか。

しかし、配偶者が介護の仕事について知らないことによる苦労もある。

まず、夜勤の辛さ、心身へのダメージが分かってもらえない。これは本当に、やったことがないと分からないものかもしれない。
また、施設は365日、24時間稼働しているということの意味を正確に理解してもらえない。どれだけ事業所内での情報共有を密に行っていても、担当者に即座に連絡することが望ましい状況というのはどうしても生じるのだが、それが分からないので、休日に電話がかかってくるといい顔をされない。
さらには、介護業界ではサービス残業が多いのも、有給など取得できないのも当たり前であることも理解されにくい。もちろん、時間外手当の支給や、有給休暇の取得は労働者として当然の権利なのだが、残念ながら現在の介護業界でそれを強く主張すれば、勤められるところなど一つもなくなってしまう。

まあ、そうしたことは家族に迷惑をかけることにもなるので、補おうと努力はしているが、そうすると今度は逆に、職場で一人前の動きができなくなることもある。

一例。うちの施設では今日、少し遅れての敬老会があった。
私は夜勤明けだったのだが、本来であれば、そうした行事には時間外労働や休日出勤をしてでも手伝いたいと思う。しかし今日は土曜日、三連休の1日目である。奥さんは休みなので、そんな中、手伝いに行くことは難しいのだ。だから担当には済まないと思ったが、手伝いには行かなかった。これが平日ならば話は違っていただろう。
これは、家庭を持っていない人には分からないかもしれない。

そもそも夜勤は、平日ならば何の支障もないが、休日に重なるとそうはいかないのだ。
夜勤の入りや明けは、同じ同居人であっても、親子ならば互いに干渉せずに、自分一人のペースで過ごせるかもしれない。しかし夫婦ではそうはいかない。どうしてもお互いに気にせずにはいられない。
私としては常に奥さんに気を遣って準備や休息が充分にできないし、また奥さんの側にしてみたら、寝ている私に気を遣って行動が大きく制限されることになる。ましてや今回の三連休に私があてがわれた勤務は、夜勤明け、夜勤入り、夜勤明け。つまり、終始お互いに気を使い通しで連休を過ごすことになる。

夜勤が続くのは、人手がない以上どうしようもない。そこに文句を言うつもりは全くない。勤務表を作るのだって楽ではないだろう。
ただ、私一人が頑張れば済むことならばいくらでも頑張るが、家庭があるとそうはいかないことだってあるのだ!

たぶん、家庭を持っていない人には分からないのだろう。
それはもう仕方がないな、と疲れた頭で考えたのだった。

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