トイレでの更衣と、立位でのオムツ交換

先日、うちの管理者より以下のような指示があった。

  1. トイレで更衣介助をしないこと。
    自分はトイレで着替えるのか? 自分や、自分の家族がされて嫌なことは入居者さんにもしないように。

  2. オムツ使用の方に、トイレで立位のままオムツを当てないこと。
    新人には困難な作業だし、入居者さんの負担にもなる。ベッド上で行うこと。

まず断っておくが、私はこれらの指示に対して異を唱えるつもりは全くない。以下は、単に感じた事、考えたことを書き留めておくだけである。

①についてだが、実のところ、私もトイレでの更衣介助を行うことがある。というよりも、それが良くないことだとは考えてもみなかった。そこで、疑問点を列挙してみる。

1. 失禁時、トイレへお連れして、そこで汚れた衣類から新しい衣類に着替えていただくということは頻繁にある。それと、普段着⇔パジャマの更衣は分けて考えるべきなのだろうか?

2. 私自身はトイレで着替えることに抵抗はない。朝、トイレのついでにということは今でもある。それに、トイレで着替えるのが嫌だという人は、ユニットバスではどうするのだろう? トイレでの着替えを非常識と考える人が多ければ、ユニットバスなどというものも普及しないのでは?
また、一般的にも、トイレは更衣の場所の一つとして認識されているのではないか(参考:オフィスのトイレに関する意識調査)。ただ、「自分の家での更衣とそれ以外の場所での更衣は別」、あるいは「現在の高齢者の世代の感覚ではどうか」という問題もあるだろうとは思うので、「トイレで着替えるのはおかしいことではない」と主張するつもりはない。

3. 着替えをベッドサイドで行うのと、トイレで行うのと、衛生的にはさほどの違いはないだろう(トイレに専用の履き物を用意しているわけではないので)。つまり、問題はむしろ、介助の際に衣類が床に触れないように配慮することではないか? そうした配慮は現在のうちの施設で行われているか?

まあ、私自身、決して常識的な人間ではないことは自覚しているので、素直に今後は気をつけていきたいと思う。

次いで、②について。これも私は行うことがある。以下、同じように疑問点を。

1.トイレで、入居者さんに立っていただいたままオムツを当てることがいけないのであれば、車椅子にオムツを敷いておいて、その上に座ってもらって当てる、という手順をとればいいだけのことでは?

2.立ったまま、あるいは車椅子上でオムツを替えるのは、確かに新人には難しいと思う。しかしこれらは、介護職員として当然に必要とされる技術ではないか?
理由は、職員が楽をするためなどではなく、オムツ使用の方が一般浴する際、あるいはトイレに行きたいと訴えられた場合に必要となるからだ。立位や車椅子上でのオムツ交換ができないということは、これらの介助が行えないということでもある。
現在、うちの施設にそういう方はいらっしゃらないので、少なくとも当面はできなくとも何とかなるが……

3.立位保持訓練の機会になるのでは?
ただ、これは同時に、確かに入居者さんに負担をかけることでもある。そのため、誰に対してでも好ましいこととは言えない。アセスメントを経て判断されるべきである。

というところだ。これについては、現在のうちの施設の、とにかく新人を定着させ育てねばならない、という事情に鑑みた指示なのかな、と思う。だから素直に従うつもりである。

いろんな見方があるものだな、と思った。だから介護は奥深く、そして面白い。

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