副作用による体重増加

よく知られていること(だと思う)が、向精神薬には副作用として体重の増減が挙げられているものが多い。
ジプレキサ、セレネース、セロクエル、デパケン、パキシル、リスパダール……

特に、体重増加つまり太ることが多いように思える。これはなぜなのだろうか。

精神状態が安定すれば、当然食欲も出てくるだろう。だが、ならば安定していない時には食事摂取量が少なかったのかというと、そうとは言えないことも多い。
また、満腹中枢が満足を感じにくくなることもあるようだ。しかし施設の場合、満腹感を感じずについつい食べ過ぎてしまうというのは当たらないだろう。食事の量はほぼ決められている。おやつがお部屋に常備されている方なら別だが、そもそも高齢者で向精神薬を必要とする方は、居室での食べ物の自己管理は困難だろうから。

また、鎮静がかかった結果、運動量が減って太るということもありそうだ。しかしうちの施設で体重増加が著しい一人の方は、ほぼ一日中車椅子を自走して、立ち上がって歩かれることもある。とても運動量が少ないとは思えない。

代謝系に直接作用しているのだろうか。
また、その太り方も、脂肪が増えているというよりは水が溜まっているような感じがする。両者の違いはうまく説明できないのだが、脂肪よりもさらに柔らかく、まさに「たぷたぷ」しているのである。これは介護の現場に入っている方にならお分かりいただけるのではないかと思うが……どうだろう?

介護職員としては、落ち着きをなくされることのある方が、向精神薬を処方されて落ち着かれると、「楽になった」と思いがちなものである。
しかしこれは必ずしもそうではないのだ。副作用で太り、身体介護が前よりも大変になるということも少なくないのである。
女性の入居者さんで、例えばベッド上で窮屈そうな姿勢で横になっているので直してあげようと思っても、男の力をもってしてもびくともしなくなってしまったりするのだ!

これも、介護職員が、特に認知症ケアにおいて「自分たちで自分たちの仕事を増やしてしまっている」一例なのではないかと思ったりもするのだった。

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