認知症の人たちの村(続)

オランダの「認知症の村」ホーゲヴェイ(Hogewey)については、エントリ「認知症の人たちの村」で書いたことがあるが、この度CNNによるリポートが公開されていたので、ここで再度紹介する。

‘Dementia village:’ 5 things I learned
http://edition.cnn.com/2013/07/11/world/europe/wus-holland-dementia-lessons/index.html

認知症の方々の暮らす村、ホーゲヴェイには、メディアが入ることはあまりないらしい。中に住んでいる方々の日常生活を混乱させないためだというが、それはもっともな判断だと思う。

この記事のタイトルにある「私が学んだ5つのこと」のまず1つ目は、安全第一ということである。
村の外につながるドアは、安全のため施錠されているものの、住民の方々はスタッフに「そのドアは壊れていますよ」と説明されると納得されるらしい。
村の中では移動を制限しようという発想はなく、むしろ逆で、エレベーターは近づくと自動的にドアが開き、人の体重を感知すると別の階に移動する仕組みになっているようだ。

残りの4つは、
2. 認知症が進行しても音楽を楽しむことはできる。
3. 認知症の方の言うことを否定してはダメ。(これはわが国でも認知症ケアの基本だ。)
4. 外見を保つことは重要。全ての入居者は美容院の定期的な予約が入っている。
5. 身体的接触は重要なコミュニケーション手段となる。例えば手をつないでいると、相手が何かを感じるたびに体が反応するのでわかる。

面白いと思ったのは、住民たちは7つの生活様式カテゴリーに分けられているということだ。それぞれ家具や装飾品を、それまで送ってきた人生と違和感のないものにしているらしい。
7つとは、「信仰家」「文化人」「都会人」「主婦」「商工業者」「上流階級」「インドネシア移民」である。地方で農業に従事していた方などはどこに入るのだろうか? また、インドネシア移民というのも、インドネシアの宗主国だったオランダならではというところか。
いずれにしろ、認知症ケアにおいては類型化より個別化が重視されている昨今、こうしたカテゴライズは少し意外だった。

いずれにしろ、これが現在、世界で最も先進的な認知症ケアの形であると思う。ぜひ一度この目で見てみたいものだ。

(関連エントリ:認知症の人たちの村 / 認知症の人たちの村(続続)
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