基準その他を確認するということ

介護保険サービス事業は、介護保険法に基づく事業であるから、法令に従って運営されなければならない。
ところで、この「法令」とは具体的に何を指すのか。

一般的には、まず大もととして介護保険法その他の法律がある。
そして介護保険法で「厚生労働大臣が別に定める」としているものとして、人員、設備および運営の基準(基準省令と言われる。厚労省令)があり、その基準についての解釈通知(厚生労働省老健局計画課などの課長通知)が出されている。
そして、介護報酬については報酬告示(厚労省告示)と、それについての留意事項(厚生労働省老健局計画課などの課長通知)がある。
さらにはその他、個々の事項についての通知が出ることがあるし、Q&Aも発出される。

これらすべてをひっくるめて、「法令」としているわけだ。
「何を今さら」と思われるだろうが。
しかし。

私はこの仕事を初めて間もなく老健の支援相談員になり、当時の事務主任から「仕事をしていて分からないことがあったら、これを確認してね」と、社会保険研究所の『介護報酬の解釈』を教えてもらった。だから業務で迷うことがあったら、この本を確認したり、ネットで探してみる癖がついているが、こうしたことは、介護業界の全ての人に当てはまっているわけではないと思う。

つまり、周りに教えてくれる人がいなかったり、上司が極めていい加減な人間だったりしたら、法令を確認することなど全く知らないままである。現場でキャリアを積んできた人ならばなおさらだ。

私の知る限り、テキストの類でこうしたことを詳しく書いているものはないし、研修でも教えてくれない。あまりにも当たり前のことだからと言ってしまえばそれまでだが、まずはここから教えるべきではないか。

こうした指導をすっ飛ばしておきながら、後であまりに初歩的な質問をすると、驚いた顔で「そんなことも知らないのか? 基準を確認して」などと言われる。これでは新人があまりに可哀想だ。

ふと、そんなことを思ったのだった。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中