ケアマネジメントの本質

ネットでいつものように介護関係の情報収集中、『ケア会議で学ぶケアマネジメントの本質』という本が出版されたのを知った。

現在私は電子書籍購入強化期間中なので、電子書籍版があれば購入したかもしれないが、一般書籍しかなかったため購入は見送り。しかもAmazonで「なか見!」もできないのではお話にならない。売る気があるのだろうか。

ということで内容については知る由もないのだが、目次を見る限りでは、ケアマネジメントの本質というのはすなわちソーシャルワークのことのようだ。

なるほど。
それは間違っているわけではない。だが不充分だと思う。

ソーシャルワークももちろん重要であるが、私は、ケアマネジメントの本質はソーシャルワークとPDCAサイクル(エントリ「ケアマネジメントのプロセス」参照)を回すことの2つだと思っている。それがケアマネジメントの両輪であると。
他にケアマネジメントに含まれるものとしては、給付管理はもちろん、カウンセリングなども挙げられると思うが、それらはあくまで付随的なものである。

ソーシャルワーク、PDCAサイクル共に、活用には経験が必要である。
まずは前者。何の知識も経験もないところで、いきなり地域資源を活用した支援をせよと言われ、それができる者はいないだろう。日々の業務の中で、少しずつ人脈を作っていくことから始めなければならない。
次いで後者。援助内容を考えるには、「こういう目標を達成するにはこういう援助が望ましいはず」「こういう支援をこのくらい継続すれば、その頃にはこうなる可能性がある」ということが予測できた方が都合が良い。そのためには、自分が実際に援助してきた経験則が物を言う。もちろん、専門家としての意見を専門職に訊くことはできるが、あらゆる面において頼っているわけにもいくまい。

つまり、介護支援専門員資格を取得するのに、相談援助職として経験を積んできた者、そして介護や看護の現場で経験を積んできた者、どちらもケアマネジメントに必要な資質の半分しか身につけていないことになる。

また、社会福祉士資格、そして介護福祉士資格がそれぞれを保証してくれれば良いのだが、実際はそうもいかない。
社会福祉士資格は経験がなくとも取得できる。介護福祉士資格は資格取得のハードルが低過ぎる。そこでどうしても看護師が頭一歩リードしやすくなるのだ。

優秀なケアマネは、たぶん広い経験の中からしか生まれてこないんだと思う。

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