科学的介護とは

このところ「科学的介護」というキーワードでこのブログを訪問される方が増えている。つまりはエントリ「科学的介護」をご覧になってくださっているのだろう。

なぜ今、「科学的介護」なのかはわからない。また老施協が大々的に喧伝し始めたのだろうか。
先のエントリでは老施協のサイトにあるpdfにリンクを張っておいたのだが、今見たらリンクが切れていた。ちぇっ。

いずれにしろ、先のエントリでは訪問された方の期待に応えているとは我ながら思えない。申し訳ないことである。

そもそも「科学」という言葉は、統一された定義があるわけではないので様々な意味を持たせ得るが、自然科学だけでなく、人文科学も含まれるとする広義の解釈の方が、個人的には馴染みがある。が、一般的には科学と言うと、いわゆる理系の分野のことだと思っている人も多そうだ。もちろん、狭義には自然科学のみを指すこともあるので、それが間違っているというわけではないが。

また、「科学的」というのは、私はエントリ「ケアマネジメントのプロセス」で書いたように、それがどのような分野を取り扱っているかを問うているのではなく、論証および実践のプロセスを指していると思うのだが、一般的にもそのように認知されているのかどうかは分からない。
もしも私のようにプロセスと捉えるなら、科学的な介護とはケアマネジメントに基づく介護のことで、それ以上でもそれ以下でもない。

「科学的介護」が、「医学に基づく介護」という意味であれば、私は全面的には賛同できない。もちろん医学も必要ではあるのだが、それが全てではないと思っている。そのあたりはエントリ「介護にエビデンスはあるか」などで書いた。

そして、「一連のプロセスを踏んだ介護」という意味なら、それには反対のしようがない。何を今さら、というところだ。

老施協が言う「科学的介護」は、前掲したエントリ(「科学的介護」)で転載した文章を見る限りでは、単に「医学に基づく」という意味にしか取れない。
そんなことは今さら大きな声で唱えることではなく、今までも当たり前に意識してきていて当然のことだ。

今は、その上で、介護が医療の下請けから脱却して専門性を確立するには、どうすればいいのかを考える時期ではないのか。

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