カリスマブロガーへの道

このブログの一番の目的は、私の備忘録である。仕事をしながら、あるいはニュース記事を読んだりしながら考えたことが、のちのち何かの役に立つこともあるかもしれないと思い、書き留めているわけだ。
それをネット上で公開しているのは、自分が考えたり整理したりしたことが、誰かの役に立つこともあるかもしれないと思うからである。私の書いたことをそのまま受け入れるわけでなくとも、それをきっかけにその方が考えることで、間接的に役に立てるかもしれないと。

しかし、ふと思った。
ブログには読者がいる。ここのような弱小ブログであっても、数少ないながらも読んでくださっている方がいるだろう。
その読者にスピーチのように語りかけてみたらどうだろうか。

川上徹也さんという広告業界の方が、『独裁者の最強スピーチ術』(星海社新書)という本で、ヒトラーの演説を分析している。
それによると、ヒトラーの演説は、苦難を抱えた主人公(ヒトラー自身やドイツ)が、遠く険しい目標・ゴールを目指して、敵や障害に立ち向かっていくストーリーになっているという。

これを応用してみよう。
「私は職場などで批判されることもあるが、介護業界そして利用者さんたちの生活がより良くなることを願っている。そのため、利用者本位とは名ばかりの、職員の都合を押しつける旧来のケアとは断固闘っていく!」というストーリーを作るのだ。

また前掲した本には、独裁者になるためのスピーチ10カ条として、次のような項目が挙げられている。

① 何よりも本人が「熱」を持て
② 自分の政策を心に残るワンフレーズで表現し、それを繰り返せ
③ 国を欠落した主人公に仕立て上げ、それを救う白馬の騎士を演じろ
④ 具体的な政策は語らず大衆に夢を見させろ
⑤ 必ず敵を作れ。その敵をできるだけ巨大化せよ
⑥ 2つのストーリーを交錯させ錯覚させよ
⑦ 聴衆のプライドをくすぐれ
⑧ 目の前にいる人間の利益になることを話せ
⑨ 強い権力者にはへつらい媚びよ、用がなくなったら捨てよ
⑩ 自分に風が吹いている間に、なるべく権限を奪え

なるほどー。
これを基に、このブログの改造計画を立ててみよう。私が、ヒトラーのように聴衆(読者)を熱狂させられるような、カリスマブロガー(笑)になるために。

まず、私は話に熱を込めることは苦手だが、それではダメなのだ。もっと「愛」とか「幸せ」とか「想い」とかいう言葉を熱く語ることにする(①)。
そして心に残るワンフレーズが必要である。「利用者さんたちが人生という一曲の歌を、心おきなく歌えるような伴奏をしよう」なんてどうだろうか(②)?

そして、介護業界を「欠落した主人公」とする。つまり、利用者さんはまだまだ不幸な生活を強いられているのだと。それを何とかしたいという強い願いを声高に叫ぶとしよう(③)。
ケアについては、具体的なことを書くのは止める。幸いなことに、要介護高齢者は一人一人異なっているのだから、具体的なことを書いても、それを誰にでも応用できるというわけではない。抽象的な理想論で良いのだ(④)。
私の敵は、利用者さんを不幸にしている、古い考えに縛られた業界人だ。それは個人だけではなく、団体や、時には国政であってもいいだろう(⑤)。

私の戦いは、要介護高齢者自身の戦いでもある。それを仄めかすことで、自分は全ての利用者さんを代弁しているのだという錯覚を読者に抱かせよう(⑥)。
さらに私のブログを読んでくれている人、そして共感してくれる人は、周囲の色に染まっていない、純粋な心を持った人であり、他の人たちとは違うのだと感じさせたいものだ(⑦)。

また、そこそこの知識を混ぜ、読者が読むことで自分のためになると思わせたい(⑧)。そのためには、権威のある人の主張は進んで取り込もう。繰り返しそれを述べていれば、私自身の主張であるとみなせるようになるだろうから(⑨)。
そうして私の主張が多くの方に支持してもらえていると感じられるようになったら、対立する意見は片っ端から批判し、間違っていると思わせよう(⑩)。

聴衆(読者)には、二者択一を迫るのが良いらしい。自分の言うことに共感するか、それとも旧来のケアで満足するのか、どちらがいい? などと問いかけてみるといいかもしれない。

これで私も、大して中身のあることは書いていなくとも、介護業界のカリスマブロガーだ!

……

うん、どう考えても私には無理だ。

このブログは、今まで通りこぢんまりとやっていくこととしよう。

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カリスマブロガーへの道」への2件のフィードバック

  1. 要介護高齢者を率いて戦っても、多分、国は獲れませんよ(笑)?
    まず、ついてこれるかどうかのアセスメントから、をお勧めします(爆)。

  2. >ろーどぶりてぃっしゅ様
    コメントありがとうございます<(_ _)>
    確かにねー。ま、私も人の上に立てる人間ではなし。
    笑っていただけたのなら嬉しいですd(^-^

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