AD

エントリ「『認知症』を『認知』と略す」および「『認知症』ではない、別の言葉の略としての『認知』」で、「認知症」を「認知」と略す人、またそういう人を見下し、意図的に差別的なニュアンスを込めて「ニンチ」と表記する業界人について書いたが。

昨日、仕事中にフロアの食堂で点いていたテレビの討論番組で、とあるジャーナリストの方がこのことを採り上げていた。

曰く、
1. 「認知」という略し方が世間に広まっているが、「認知」という言葉は単独で、「認知症」とは違う意味を持つので不正確である。それが気になって仕方がない。

2. そもそもの「認知症」という名称が不適当なのだが、国を挙げて決めたことなので今さら変えるわけにはいかないだろう。ならば別の呼び方を世間に普及させるべき。

3. 例えば、「DV」と言えば、今や誰もがDomestic Violenceつまり家庭内暴力のことであると分かる。同じように、認知症も、アルツハイマー型については英語圏で最も普通に使われている、「AD(Alzheimer’s Disease)」で良いのではないか。

4. こうすれば、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症やレビー小体型認知症との混同もなくなるので、一石二鳥である。

これに対し、コメンテーターの方々の反応はこんな感じだった。

女医タレント:
「AD」は、アトピー性皮膚炎(Atopic Dermatitis)や注意欠陥性障害(Attention Deficit)などの医療略語として使われているので、これ以上増やさないで欲しい。
また「アルツハイマー病」と「アルツハイマー型認知症」は厳密には同じ意味ではないので、これも誤解の元ではないのか。この点では、英語圏での用法の方が日本よりも正しいとは言えない。

放送作家:
「AD」と言えば現代の日本では多くの人が「アシスタントディレクター(Assistant Director)のことだと思うだろう。
それに、今までさんざん「オイAD!」と怒鳴り飛ばすのに使ってきた言葉なので、認知症の方に対しても用いられるとなると、安易に怒鳴れなくなってしまう。

IT起業家:
どうしても広告(Advertisement)の略を思い浮かべてしまう。Google AdSenseとか……

芸人:
皆が「エーディー」と発音できれば良いが、「エーデー」では「ええで」つまり「いいよ」の方言かと思う。
あと、ED(Erectile Dysfunction)と間違えそうで……いや、僕は違いますがね。違いますって!

私は、良い略し方を考えるよりも、なるべく略さないという慣習を社会に根付かせるべきだと思う。この世の中、何でも略しすぎである。あまりに長い言葉であれば略すのも致し方ないかと思うが、例えば、「ケアマネ」など、「ケアマネジャー」の語尾のほんの僅かな部分を省略しただけである。

「認知症」も、語尾の「しょう」ぐらい略さずに使えば良いではないか。

ところで、Wikipediaで「AD」の項目を見ると、なるほどと思うのでぜひご覧あれ。
Wikipedia「AD」


2013.04.02追記:
このエントリはエイプリルフールです。
またもや不発感が……また来年頑張ります……

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