I love you

認知症のご主人を介護している教授の書いた本についての英文記事(http://www.huffingtonpost.com/mobileweb/marie-marley/dementia-brings-out-words_b_2657313.html)を読んで考えたこと。

高齢者は子供と動物が大好きである。
例えば幼稚園児の訪問の際には皆普段は見せないような笑顔になるし、アニマルセラピーも然り。DVDを鑑賞する機会にしても、子供ものというのは例そのものが思い浮かばないが、動物ものは総じて受けが良い。

上記の記事を読む限り、これは日本人だけに見られることではないらしい。人類共通なのだ。

およそ群れで生活する生物は、本能的に、己よりも弱い者に愛情を持つのだろう。弱い者とは、ほとんどの場合、子供である。生物はすべからく老いて死ぬものである以上、子供を大切にしなければ、その群れに未来はない。その本能によって、群れ、そして種全体で子供を守り、種を存続させてきたのだ。

人間では、年を取ると、己より弱い者は子供(しかも年齢が若ければ若いほど)と、そして動物くらいになるのだろう。だから子供や動物が大好きなのではないか。そうした高齢者の心理も、我々はしっかりと知っていなければならない。

ところで、この記事はオチがまた素晴らしく味があり、考えさせられる。ここで私がそれを書いてしまうのも気が引けるのだが、認知症のご主人が、妻に30年間口にしていなかった「愛してるよ」という言葉を口にするのである。

ただこれだけを以って、「認知症になるのは悪いことばかりではない」などと軽々しくは言えない。ご本人さんもご家族さんも、共に感じる苦悩は大きい。
しかし、それでも、たぶん、愛は消えないのである。

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