経験年数

新人職員が入ってきた。

これまでは特定の数名の職員が新人の指導担当となることが多かったのだが、今回は特に指導担当は決めず、様々な職員に付いてもらうという。まあ確かにその方が、いろいろな職員のやり方を見て良いところを真似するという覚え方ができるので、新人にとってはいいかもしれない。それに他人に教えるということは、教える側にとっても自分のやり方を振り返るいい機会になるし。

ただ、人によって教えることが違うと、混乱することにもなる。ただ今回の新人は、10年の経験があるとのことで、つまりは私なんかよりも遥かに多くの経験を積んできているわけだ。だから介護の基本は身についているだろうから、それぞれの入居者さんがどういう方かが頭に入れば、即戦力になるのではないかと思っていた。

だが……それはどうも無理のようだ。
例えばオムツ交換をしてもらったら、入居者さんを仰向けにしたままで清拭布で陰部を拭こうとする。それではお尻の側は拭けないし、そもそも基本中の基本である、女性に対しては必ず前から後ろへ、という拭き方ができない。
「オムツ交換したことあります?」と訊いたら、「病院ではオムツを変えるのはナースの仕事で、自分たちは出たゴミを捨てたりするだけでした」とのこと。
その前にも特養での経験があるはずじゃないのかと思いながらも、それを確認したからと言ってできるようになるわけじゃないしなと思い、訊くのはやめた。

これはどうも、全くの未経験者に教えるつもりでいかないとダメなようだ。

それにしても、よく履歴書に身体介護の経験があると書けたものだ。
また、病院の看護助手という仕事は、つまりは介護職ということだと思っていたが、そうではないということか。看護師がやるまでもない雑用を黙ってこなしていくだけ。そこにどんなやりがいを見出して4年勤めていたのだろう。

もともとうちの施設は、無資格・未経験者が多い。だからいつもと同じではある。だがそれを繰り返していると、基本をしっかりと身に付けていない者が指導することになる。
その結果、移乗時の負傷事故が起き、本来なら1名での移乗で問題ない方も2名での介助を徹底せざるを得なくなるし、また動作時に入居者さんに力を出してもらうことができずに廃用がすすんでしまう。

いつまで経っても一人前の仕事ができないのに文句だけは立派。そういう職員をこれ以上増やさないようにしていきたいのだけれど。

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