認知症ケアロボット

このところ、医療職でもないくせに一見医学的っぽいと思われることを書き続けてしまったので、今日は原点に還り、介護の話題を。

オーストラリアで開発された、老人ホームに導入された認知症ケアロボットについてのニュース(英文)。

New robot helps dementia sufferers
http://www.skynews.com.au/health/article.aspx?id=827753リンク切れました。

これは老人ホームに入居されている方の居室に設置され、ご家族さんが自宅から操作するタイプのロボットだという。
写真で見る限り、テレビ電話のような通信もできるようだ。

これは何の役に立つのか。
安否確認は、老人ホームなのだからスタッフが行える。しかし赤の他人であるスタッフには、プライバシーの面から、監視するようなことはできない。
しかしご家族さんであれば、その点については問題がないとは言わないまでも、スタッフよりはやりやすいだろう。その結果、例えば異常を遠方のご家族さんが先に察知し、施設に連絡して対処を依頼することもできるかもしれない。

そして、家族とのコミュニケーションの助けにもなる。
顔は見れても、その場にいないことが却って寂しさを募らせるということだってありそうではあるが、顔を見るだけで安心する方だって多いだろう。
もちろん、これは遠方に住んでいたり、事情があって頻繁に面会できないご家族さんに限っての話で、これによって面会の頻度が減ってしまうのは良いことではないが。

こうした技術については、私は概ね肯定的である。より安全に、自立を助け、生活の質を上げることができる技術は素晴らしいと思う。
が、人間の代わりを機械にさせようという発想からの技術の進歩は、介護の世界には馴染まないのではないか。
例えばベッド上での排泄時、即座に排泄物を吸引できる装置は、確かに衛生面からもご本人さんの不快感の軽減という面からも良いことだろうが、それにより他人がベッドサイドを訪れる機会が減って肌と肌の接するコミュニケーションが減ってしまうのでは、それによるデメリットの方が遥かに大きいと思う。
動物や人間の形をしたロボットも、それこそアニマルセラピーのように、職員にはできないような形での癒しを与えられるものならば良い。が、職員の代わりをさせようという発想は間違っていると思う。

これは古い考え方なのだろうか。

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