学歴と資格

資格には、学歴を問われないものと、問われるものとがある。

介護業界での前者の例として、介護支援専門員が挙げられる。基本的には5年の経験があれば、誰でも実務研修受講者試験を受けられるのだから。
しかし後者、例えば社会福祉士は、大卒でないと受験できないということはないものの、大卒でない者にはハードルが高いのは事実である。

私は4大卒なので、通信教育を1年半ちょっと受けて、社会福祉士の受験資格を得た。はっきり覚えていないが、費用はハローワークの教育訓練給付制度を利用して、20万円もかからなかったと記憶している。

私は大卒なので、こうしたハードルはむしろ歓迎したいくらいだったが、そうでない者には納得しにくいのではないだろうか。

社会福祉援助の資格にはこういうところがあって、社会福祉主事任用資格も、大学の文系の学部を出ていればほぼ自動的についてくるものだが、そうでない者が取得しようと思えば、少なくともスクーリングを含めた通信教育を受けなければならず、かかる費用も馬鹿にならない。
私は必要な科目を充分に大学で履修していたので、履歴書には堂々と「社会福祉主事任用資格」と書いた。いわゆる「三科目主事」だ。
このおかげで、ヘルパー2級の資格もなしで介護の仕事につくことができ、2ヶ月で相談員にされたという可能性もなくはない。単に理事長が学歴偏重主義だったので、私の卒業した大学名が目に留まっただけかもしれないが。

この仕事で大卒であるか否かは、業務遂行能力そのものとはあまり関連がないのは当然である。大卒よりも優れた高卒の介護職員、介護支援専門員、相談員はいくらでもいる。そんな中、資格取得のために学歴を問うことに意味はあるのだろうか。

医師や弁護士、看護師などの資格に関しては、専門的に学んでいなければ受験資格がないのはやむを得ないと思う。が、社会福祉士や社会福祉主事任用資格は……果たして専門的な教育が必要だろうか? そして何よりも、大卒であるかどうかにそれほど大きな意味があるのだろうか?

自分を振り返ってみると、大学で心理学の他、教育学なども一般教養で履修したために社会福祉主事任用資格を名乗ることができている。そしてレポート作成がメインである通信教育を受け、試験勉強をして社会福祉士となった。やがて5年経ち、ずっと介護保険制度の中で相談援助の仕事をしていたために特に勉強する必要もなく介護支援専門員にもなった。
大して専門的な勉強をしてきていないということは、それだけ「自分にはこれがある」と頼り、誇れるものもないということだ。

なぜこんなことを気にしているかというと、私は自分が果たしてプロフェッショナルなのか、もしそうだと言えるならそれは何のプロフェッショナルなのか、ということが未だに分からずにいるからである。
たぶんこれがこのブログ、「The Cabinet of a Certain Care-Manager」を通してのテーマであり、この答が自分の中で出た時、このブログの役割も終わるのだと思う。

果たしてそれに、あと何年かかるのか分からないが。

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