介護過程の展開

介護技術講習で、「介護過程の展開」という課題がある。いわば擬似ケアプランである。

受講生は事例を一つ用意し、簡単なアセスメントをして情報を分析、ニーズを抽出して援助内容を導き出す。
それを元にグループワークを行うわけだが……まあこれが見事にグループワークにならなかった。そもそも皆、所定の様式に沿った記述ができていないのだから話にならない。

最大の原因は、このアセスメントがICFを元にしているので、受講生には理解しにくいということにあるだろう。
また、それぞれの事例では既にケアプランも実際に行われている援助も存在するだろうから、どうしてもそれに引きずられる。つまりアセスメントからニーズ把握、目標を立ててそのための援助を決めるという通常のプロセスの逆を行うことになるので、辻褄を合わせているうちに、作業の本筋が見えなくなるのだ。

その結果、グループワークは講師が一人一人に対して、「ここにはこういうことを書く……」という指導とチェックで終わってしまった。
グループワークになっていない。

皆、ケアの根拠を考えるのに慣れていないようだ。現在の身体状況について、そうなっている原因や予後予測がまったくないまま、先に援助がある。
3年の経験を経て介護福祉士資格を取ろうとしている者たちがこうなのだから……資格が何も保障していないとか言われるわけだと思った。

いや、そもそもそれは無理なのかもしれない。これが簡単にできるようだったら、そもそもケアマネの実務研修も不要になる。

それにしても、これでは意味がなさ過ぎる。時間の無駄遣いだ。
いっそ、事例を自事業所から選んでくるのではなく、山田さんや鈴木さんの基本情報を出しておいて、それに対して援助を考えさせる方が良いのではないか?

それにしても、うちの職員も何人か、介護技術講習を私に先立って受けている。普段ケアプランチームのメンバーとしてケアプランを考えている者たちは、この程度の課題は苦労せずにちゃんと書けただろうな?
それが気になるのだった。

(参考エントリ:介護過程の課題についての簡単な説明 / 介護過程って何?

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