あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会

昨日のエントリは風呂上がりに一杯やった後で書いたせいか、あまりに煽情的なタイトルになってしまった……今さら変えるのも何なので変えずにおくが、こういうことをするから妙な検索ワードで訪問される方がいるのだな(^-^;

さて、今日の話題。
エントリ「高齢者はマッサージがお好き」「あん摩と女」で書いた、訪問マッサージについて。

10/19、第1回の社会保障審議会/医療保険部会/あん摩マッサージ指圧、はり・きゅう療養費検討専門委員会が開かれた(リンク)。

上記リンク先にある資料によると、訪問マッサージの不正請求の例として、こうある。

○ 「往療料」とは、歩行困難等、真に安静を必要とするやむを得ない理由等により通院で治療を受けることが困難な場合に、看家の求めに応じて看家に赴き施術を行った場合に支給できる。
○ なお、「往療料」は、治療上真に必要があると認められる場合に支給できるものであり、これによらず、「定期的もしくは計画的」に看家に赴いて施術を行った場合は支給できない。
○ しかしながら、近年、高齢者に対して、次のような内容に基づき電話や訪問等で勧誘を行い、受領委任払いで療養費請求を行うとともに、その際、本来は算定することができない「往療料」を算定の上療養費請求を行う施術者がいる。
・ 「健康保険が使えるから1割負担の数百円で施術が受けられる」
・ 「こちらから訪問するので通院の必要はない」
・ 「医師の同意書が必要だが、良い医者がいるので紹介する」
・ 「継続して治療することが大事なので、毎週、○曜日に訪問する
○ 上記の事例は、協会けんぽのみならず、他の保険者(特に後期高齢者広域連合)でも発生している可能性が高く、早急に適正化対策を講ずる必要がある。

実のところ、今現在うちの施設に来ている業者も、こんな感じではある。
もちろん利用されているのは通院が容易ではない方ばかりだし、主治医以外から同意書をもらったことはないが、該当する項目も多いと言ってよいだろう。

こうしたグレーゾーンにメスが入るのは、入居者さんの訪問マッサージの利用を容認している立場の私が言うのも何なのだが、大いに結構である。
しかし。

平成22年度の医療費は37兆4千億円。うち柔道整復療養費は4,075億円、はり・きゅうは317億円、マッサージは517億円となっている。
こうして金額にすると大きく見えるし、無駄は省くことに金額の多寡は関係ないのだが、それにしてもはり・きゅうとマッサージが医療費に占める割合は、合わせても全体のわずか0.2%である。この0.2%の適正化に労力をかけることに、それほどの意味があるのだろうか?

それよりも、エントリ「あん摩と女」で書いた、整形外科での高齢者への診療など、真に適正化を必要とする部分は他にもたくさんあるのではないか。

所詮は、あん摩マッサージ指圧やはり・きゅうは、医療保険が使われているとはいえ医師による診療ではないので、そこを絞るのが最もやりやすい(力を持った職能団体が圧力をかけてくることがない)ということなのだろう。

それに、あん摩マッサージ師の多くは視覚障がい者である。訪問マッサージの成長が彼らの社会的自立を進める効果があるとしたら……

こう考えて、何だか微妙な気持ちになった。

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