Buurtzorg

オランダにBuurtzorgというものがあるという。記事を一つ紹介する。

オランダのコミュニティケアの担い手たち
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02986_04

この記事の寄稿者である堀田聰子さんという方は、厚生労働省の社会保障審議会介護給付費分科会の委員だ。最近では、介護支援専門員の資質向上と今後のあり方に関する検討会での報道などで目にすることもある。

さて、Buurtzorgが行うことは、上記ページから引用すると

(1)ニーズアセスメント・ケアプラン作成
(2)インフォーマルネットワークのマッピングと活性化
(3)専門職ネットワークのマッピング(家庭医・パラメディカル・福祉・病院等)と連携・調整
(4)QOL向上に向けたケア提供(看護・介護・ガイダンス,家事援助は関連組織Buurtdienstenとの連携も)
(5)共感的・社会関係支援の提供
(6)セルフケアの支援

ということで、直接のケア提供もするという点を除けば、ほぼ我が国の居宅ケアマネと同じである。同じであるのだが……ケアマネにこれらができているだろうか。

できていないとすれば、何が違うのだろう。
Buurtzorgのスタッフは、6割以上が学士以上の看護師であるという。看護師であるか否か。やはり、これが大きな違いなのだろうか。

私は、ケアマネとしての能力の優劣は看護師資格の有無とはさほどの関連はないと思っているが、それでも中には、優秀という言葉ではとても追いつかないくらいの化け物じみた(失礼。もちろん褒め言葉である)看護師ケアマネがごく僅かながらいるのは事実である。ここまでの人は残念ながら、介護畑育ちにはまずいない。
こうしたケアマネを育てていくべきなのだろうか。

次いでBuurtzorgの組織について、上記ページより引用する。

Buurtzorgは,1チーム最大12人のナースのセルフマネジメントチームであり,階層構造を採っていない。財団全体がフラットであるだけでなく,各チームにもリーダーはいない。一人ひとりのナースに対する高い信頼に基づき,全ナースがリーダーシップを発揮することが期待されている。
各チームは,利用者,ナースの採用・教育,財務,イノベーション等すべてに裁量と責任を持つ。この独立チームが人口約1万5000人エリアで約40-60人の利用者を支援する。

我が国でも、在宅医療のあり方を変えようとしている医療分野の方々が、Buurtzorgに学ぼうとしている。
これからの在宅医療においては、医師よりも看護師がリーダーシップをとっていかなければならないという点においては私もその通りだと思う。
しかし、こうしたシステムを導入するとなると、既存のケアマネはどうするかということになる。居宅介護支援事業所も内部に取り込むのか、役割分担を図っていくのか、ケアマネとは距離を置いて活動していくのか……

また、ICT(Information and Communication Technology)を活用しているらしいことも、我が国がこれから倣っていくべきことだろう。

これから地域包括ケアを推進し、ケアマネのあり方を探っていく上で、Buurtzorgは小さからぬ影響を与えるような気がする。

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