施設の床は不潔なのか

私が現在、介護技術講習を受けていることは以前にも書いた。
そこで排泄介助について学んでいる時に考えたこと。

ポータブルトイレでの排泄介助でズボンを下ろしてあげた時に、ズボンの裾をまくってあげるようにと指導された。
確かに施設の床は清潔ではないので、そうした気配りも無駄ではないだろう。だが、実際には、そのような介助は一度もしたことがない。ズボンの裾をまくるなど、自分がトイレに入った時もしないことだからだ。

床が清潔とは見なせない最大の理由は、施設のトイレでは、専用のスリッパなどを備えているところは少ないことだろう。
つまりトイレへは上履きのままで入ることになるので、トイレでの汚れが居室内や共同スペースに広げられると考えられ、結果、すべての床が清潔でない区域ということになるわけだ。その結果、ズボンの裾が床に触れそうな時にはまくってあげるのが好ましく、また職員も自らの膝などを床につけるのはよろしくないということになる。

これがもし、トイレでは必ず履物を履きかえることとしたらどうだろうか。床は不潔だと見なさなくてもよくなるのではないか。
しかしこの際の問題は、認知症の方や転倒のリスクがある方にとっては、トイレに行くたびに履物を履きかえるという、今はないハードルがひとつ増えてしまうことだろう。また、そもそも車椅子でトイレに行く方はどうすればいい? ということになる。

私は、エントリ「施設の床」で、施設の床材としてベストなのは絨毯ではないかと書いた。
絨毯であれば、ベッド上でしか靴を脱いでリラックスできず、ベッドから降りるたびに靴を履かなければならない生活から開放されるし、その上に直接布団を敷くこともできるし、座り込むことだってできる。だが、トイレ床の汚れを周囲の床に広げない工夫をしなければ、その清潔度は、普通の木やリノリウム貼りの床と変わらないのではないか。

絨毯の床は、要介護高齢者、とりわけ認知症の方には馴染まないのかもしれない。
トイレでは、床に尿や便が飛び散ることも少なくないし、認知症の方がそれを踏みつけて歩いてしまうこともある。そうなれば、絨毯であれば清掃は大変である。放尿などがあればなおさらだし、トイレにパッドを流して詰まらせようものなら大惨事だ。

それに、床が清潔ではない理由は何もトイレからの汚れの拡大だけではないだろう。咳などによるウィルスの飛散、足の白癬菌(つまり水虫)などもある。

だが、それでも私は絨毯がいいと思う。だからこの問題については、さらに対策を考えてみたいと思っている。

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施設の床は不潔なのか」への1件のフィードバック

  1. 私も転倒骨折のことを思うと、なぜ施設の床はフローリングのままなのか、と思っていました。
    カーペット敷きにしてくれたら良いのではないか、と思っていました。
    トイレの床の件、なるほど、と思いました。
    因みに私は介護施設に限らず、ズボンのすそはあげてますよ。
    トイレのドアの外に除菌マットを敷いておくのはどうでしょうか。
    今は「除菌液を浸透させて靴底を除菌するマットシリーズ。細かい繊維が靴底の汚れも除去し ます」という製品が出ています。

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