OJT

以前、エントリ「人を動かす」で、上杉鷹山の「してみせて 言って聞かせて させてみよ」、そして山本五十六の「やってみせ 言って聞かせて させてみせ ほめてやらねば 人は動かじ」について触れたことがある。

この時には、私はリーダーシップについての文脈の中でこれらの言葉に触れたのだが、これは新人教育にも通じるものがある。

現在、介護事業所でも新人教育において、OJT(On-the-Job Training)という言葉が使われているようになっている。これはそれまでの徒弟制度のようなやり方、つまり職人芸としての介護からの脱却の試みの一つと私は捉えているが、OJTとは名ばかりの教え方が今だまかり通っているのも確かだろう。

OJTはもともと、1917年にアメリカの造船所の指導官であったチャールズ・R・アレンが4段階指導法として開発した、「やってみせる、説明する、させてみる、そして確認する」に始まるとされる。山本五十六の言葉に通じるものがある、と言うよりほぼ同じであると言えよう。

私は、新人に業務を教えるのは得意ではない。と言うよりも苦手である。しかしこの度、新人に夜勤業務を教える立場になってしまった。
一応は、わからないであろうと思うところはまずはやってみせて、説明し、次に実際にやってもらって、それを確認するよう意識はしている。が、普段日中の勤務ができているのであれば、こうして新たに覚えてもらうことなどほとんどない。夜勤でひとり立ちするのに大切なことは、たぶんそんなことではないのだ。

予め行うことが決まっている業務の他に、突発的に生じた事態について、適切に対応できること。これは例えば、トイレ誘導を試みたが何らかの事情でスムーズにいかなかった時にどうするかといったごく小さなことから、事故が発生した場合など大きなことまで様々である。
だから、新人と一緒に夜勤に入った時には、平和な夜ではなく何かが起こるといいなあ(ただし入居者さんの急変や事故などはもちろんないに越したことはないので、そういうことを望んでいたのではないが)と思っていたが、今のところ平和に過ぎ去っている。
ただ、昨日はせっかく新しい入居者さんが入った最初の晩だったのだが、新人にどういうケアにするかを考えさせるのをすっかり忘れていた。失敗した。

それにしても夜は、一人ではないと逆に普段の倍疲れる。早くお役御免になれる日を待ち望んでいるのだった。

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