外国人介護士

外国人の介護職員が増えてきているようだ。

私がこれまでに一緒に働いた外国人の職員は一人だけである。
かつて勤めていた、住宅型有料老人ホームでのことだ。

当たり前だが、たった一人の例をもって「外国人というのは……」などと決めつめるつもりはさらさらない。これは単なる私の思い出話である。

その人はチリ人で、日本人男性と結婚しており、当時大学生の子供がいると言っていたから、かれこれ20年以上は日本に住んでいるはずである。しかしとてもそうは思えないほど日本語が苦手だった。
会話は何とかできるが、読み書きがほとんどできないのである。そのため記録も一切行えなかった。

最初はデイサービスの勤務だったが、言葉が不自由で接客態度も芳しくなく、利用者さんからの評判も良くなかった。決して悪い人ではないのだが、何しろ通所の利用者さんにとっては第一印象が全てなのである。そのため、住宅型有料老人ホームの専任となった。

有料老人ホームであれば、たとえ第一印象が良くなかったり最初のうちに失敗をしたとしても、時間をかけて入居者さんと信頼関係を築くことができる。その結果、入居者さんによっては、むしろ他の職員よりも頼りにしているところもあったように思う。

ただ、協調性に欠けていたため、他の職員との関係は良くなかった。主任はさすがに上手く扱っていたが、一般の職員にはかなり嫌われていたようである。
特に後輩には、かなり厳しい口調で叱ることもあったらしい。何人かの新人が、彼女との関係を理由に辞めていったように記憶している。

できる業務は限られるのだが、得意なこともあった。入居者さんたちと一緒におやつ作りや、縫い物などをしたり。
しかし他の職員が日常業務に追われる中で、そうした援助をしていることは、他の職員にとってはいい気持ちはしなかったらしい。
私は、これも役割分担だと考えていたし、実際、その外国人スタッフが行っていたような活動の支援は、他のスタッフは全く行えていなかった。だから、彼女のことを特に問題視はしていなかった。

彼女がその施設で勤めていた期間はさほど短くなかった。私よりも長く、5年ほど勤めていた。

先日、郵便局で彼女に会った。
その有料老人ホームを辞めてから、現在は病院で看護助手の仕事をしているという。
彼女が、自分のいいところを出して働けているといいなと、心から思った。

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