要支援の方の通所サービス利用回数

要支援の方は、利用料金が利用回数ではなく、各サービスごとに月いくらと決まっている。
そこで利用者さん側としては数多く利用した方が得になり、逆に事業所側としては少ない方がありがたいということになる。

平成18年4月改定関係Q&Aにはこうある。

Q.介護予防通所系サービスを受けるに当たって、利用回数、利用時間の限度や標準利用回数は定められるのか。

A.地域包括支援センターが利用者の心身の状況、その置かれている環境、希望等を勘案して行う介護予防ケアマネジメントを踏まえ、事業者と利用者の契約により、適切な利用回数、利用時間の設定が行われるものと考えており、国において一律に上限や標準利用回数を定めることは考えていない。なお、現行の利用実態や介護予防に関する研究班マニュアル等を踏まえると、要支援1については週1回程度、要支援2については週2回程度の利用が想定されることも、一つの参考となるのではないかと考える。

多くの事業所が、要支援1では週1回、要支援2では週2回までと決めていて、中には、それを上回る場合は料金を自費でいただくとしているところもある。
もちろん、どんな場合でも一律にこのような対応とするのは不適切なのだが、それを外部から指摘されて問題となった例を知らない。黙認されているのである。

とはいえ。
ケアマネもしくは事業者が、「この方は週1回が適当だろう」と評価したにもかかわらず、ご本人さん・ご家族さんがそれを上回る利用を希望された場合には、本来必要のないサービスを提供していることになるため、介護保険給付外での自費利用とすることは、介護保険制度の理念に照らしても間違ってはいないと思う。
また、上記のQ&Aに「介護予防ケアマネジメントを踏まえ、事業者と利用者の契約により、適切な利用回数、利用時間の設定が行われるものと考えており」とあることは、利用回数を決めるのはあくまで事業者と利用者の契約であって、ケアマネの意見は考慮されるべきではあるが絶対ではないということになる。

ということで。
私がデイサービスの管理者をしていた時には、ケアマネさんから「要支援1の方ですが、週2回使えますか?」というお問い合わせがあった時には、「その方にとって週1回でなく、2回以上の利用が望ましい理由がケアプランの中で位置付けられているなら、私たちも前向きに検討させていただきます」などと答えていた。
間違ってはいない。が、我ながらかなり意地悪と言うか、性格の悪い対応だと思う。
よくもまあこれでケアマネさんたちからの紹介がなくならなかったものだ。私の同僚が本当によくやっていてくれたからだろう。

私たちの事業所では、要支援1でも更新時に2から下がってしまった方などには、週2回の利用をしていただくこともあった。
心身の機能回復に合わせての介護度の変化ならともかく、そうでないなら、介護度という単なる数字の変化によってその方が利用できるサービスが制限されるのは不当であり、そんなものに屈したくないという思いがあったのだ。

それはささやかな抵抗であり、誰にも届かないメッセージでもあった。

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