グループホーム入居者の通所介護利用

地域密着型サービスの基準省令(「指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準」平成18年3月14日厚生労働省令第34号)の第98条第2項にはこうある。

認知症対応型共同生活介護計画の作成に当たっては、通所介護等の活用、地域における活動への参加の機会の提供等により、利用者の多様な活動の確保に努めなければならない。

そして解釈通知(「指定地域密着型サービス及び指定地域密着型介護予防サービスに関する基準について」平成18年老計発第0331004号・老振発第0331004号・老老発第0331017号)四の4の(5)の2ではこう。

基準第98条第2項でいう通所介護の活用とは、介護保険給付の対象となる通所介護ではなく、当該指定認知症対応型共同生活介護事業者と通所介護事業者との間の契約により、利用者に介護保険給付の対象となる通所介護に準ずるサービスを提供するものである。また、その他の多様な活動とは、地域の特性や利用者の生活環境に応じたレクリエーション、行事、園芸、農作業などの利用者の趣味又は嗜好に応じた活動等をいうものである。

実際にこのような方法で、デイサービスに通われているグループホームの入居者さんはいらっしゃるのだろうか?

グループホームに入所し、認知症対応型共同生活介護費が算定されている以上、その他の介護保険サービスの利用はできない。そのため、グループホームとデイサービスとの間の契約による給付外のサービスとされているのだろうが、とするとこの場合の費用はグループホームが負担するのだろうか? それとも入居者さん?

この回答がはっきり記されているものを探してみたが、見つけられなかった。まあ普通に考えればグループホームの負担だろう。その理由は2つ。
利用契約はグループホームとデイサービス間で締結されるものであることが1つ。
もう1つは、グループホームがその分の費用を入居者さんに請求しようにも、通常の利用料金以外に徴収できる費用は基準省令および「その他の日常生活費」として老企第54号で定められており、デイサービスの利用料は2の②の

「その他の日常生活費」の対象となる便宜と、保険給付の対象となっているサービスとの間に重複関係がないこと。

に該当してしまうだろうからだ。

グループホームがその費用を負担してまで、デイサービスに通ってもらう……
それを行っているところはほとんどないのではないか。

可能であるとすれば、同一法人内のデイサービスに通ってもらう場合か。
同一法人内であれば実質お金は動かないし、デイサービスにもともと空きがあるなら、少なくとも損失はない。

そういえば、うちの法人にはグループホームもデイサービスもあるのだが、グループホームの入居者さんがデイサービスに行きたいと言っていたことがあったような……あの時はどういう話になったんだっけな?

デイサービスにしろ何にしろ、日中にグループホームから出て別のところで過ごすことは、とても好ましいと思う。ただ、そこで他のデイサービスの利用者さんと同じように過ごしてもらうと、当然利用料はどうしようという話になる。
しかし、例えばデイサービスではボランティアとして掃除とか庭の手入れなどをしてもらい、食事は他の利用者さんと一緒に食べていただく、というような方法もありだと思う。

施設に入所していると、どうしても社会との関わりが希薄になる。そうではなく、施設に入っていても、自宅にいるのと同じように社会に出て、ボランティア活動をしたり、地域の活動に参加したり、さらには働いてもらうこともできるように、これからは考えていかなければならないだろう。

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