診断率

「診断率」という言葉がある。
ネットで検索してもはっきりした言葉の定義は出てこないが、だいたい下のような意味で使われているようだ。

1.  医療機関を受診し、その疾患に罹患していることが疑われて検査を受けた結果、まさにその疾患であると診断された人の割合

2.  医療機関でその疾患であると診断されている人のうち、誤診ではない人の割合(正診率と言われることも)

3.  その疾患に罹患している全ての人のうち、医療機関で診断されている人の割合

この3つは似ているようで異なる。1と2では、計算に含まれているのは医療機関を受診している人のみだが、3では未だ受診していない人も含む。
そして1と3では誤診については考慮されていないように見える。

似たような言葉に「罹患率」というものもある。これは対象となる人たち(既に診断されている人を除く)のうち、一定期間内に新たにその疾患と診断された人が何人いるかによって計算されるもので、定義にあやふやなところはない。

こんな話をするのも、いったい我が国の認知症の「診断率」(上記の3つそれぞれの意味)ってどのくらいなのだろう? と思ったからだ。上の1でも2でも3でもいいが、こうした調査がこれまでに行われたことがあるのだろうか?

エントリ「認知症に早期在宅ケアを」で、厚生労働省が認知症の方への訪問診療を進めていくことを書いたが、こういった事業が始められるのに、診断率などのデータは必要とされないものなのだろうか。早く介入しさえすればそれで万事解決、というわけにはいかないと思うのだが。

今回厚生労働省がお手本にした英国のMemory Serviceだが、それでも英国では診断率(たぶん上記の3の意味)は43%と推定されているし、受診のために1年以上も予約を待っている人もいるらしい(参考)。

さて、我が国ではうまくいくのだろうか。

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