訴えは困るのではなく利用しろ

昨日のエントリで「天性の資質」などと書いたが、今日はそれがどういうものなのか、その一部ではあるが書いてみようと思う。

最近よく使う例だが、食事の直後に「ご飯ちょうだい」と言われたとする。
そうした時の我々凡人の対応例は、エントリ「否定と騙し、はぐらかし」に書いたようなものだろう。
しかし本当に優れた対応ができる者は、「えー食べてないの? それじゃお腹空くよねー。じゃあ一緒にご飯作ろうよ!」などと利用者さんを活動に誘い、料理の下ごしらえや、時には調理と何の関係もないような作業を共に行って、いつの間にか入居者さんを笑顔にしてしまう。

「帰ります」という方には、待ってましたとばかりに「じゃあそこまで一緒に行くね!」と一緒に玄関から出ていき、付近を散歩しながら植物で何かちょっとした作品を作って持ち帰ったり、ついでに機能訓練をしてきたりする。もちろん利用者さんは素敵な笑顔になっている。

つまり、普通は「問題行動」とされるようなことでも、それをうまく援助に利用できるのだ。
何か訴えがあった時に、それに「対処する」というレベルでは、たとえ騙しやはぐらかしをしなかったとしても、まだまだなのである。
そうした訴えを、利用者さんが自ら作り出してくれたチャンスと捉え、支援に生かしていくことのできる者が現にいるのだから。

もちろん、こうした支援を行うには環境もそれなりに整っていなければならない。職員が常に日常業務に追われているような状態では、こうした支援はできないだろう。

そういう職員には心底敵わないと思う。
しかし、私もそういうことができるようになりたいとは思わない。無理だ。

私は、そういう職員が思うような仕事ができるように、フォローすることができれば充分。

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訴えは困るのではなく利用しろ」への2件のフィードバック

  1. なるほどねぇ。支援者の支援をすればいいのか。一緒のことをする必要はないですもんねぇ。

  2. >あっくん様
    「支援者の支援」が、私のように介護の仕事の適性にちょっと欠けている者が、この業界の中で自信を持ってやっていくための唯一の道だと思っとります。
    これもチームプレーってやつではないかと。

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