パーキンソン病治療ガイドライン

エントリ「ウェアリング・オフ?」の続き。

うちの施設に入居されている、あるパーキンソン病の方について。
最近、パーキンソン病治療薬(メネシット)の切れている時間が長くなっているように思える。とにかく体の動きが悪く、一日中ぼーっとしていて、筋固縮のためと思われる背中~腰の痛みも出てきている。
痛みが筋固縮のためではないかと思うのは、部位が一定しないこと、深夜~朝方が酷く、起きてからしばらくすると痛みが消失すること(つまり体がほぐれてくるのでは?)からだ。

専門家でもない私が、薬物治療について書くのは気が引ける。これまでも遠まわしに書いていたのだが、今日はもう少し正直に思っていることを書いてみる。

先日、その方が受診する際に、ケアマネとして主治医の先生宛に、一日の大まかな症状の変化を時系列に沿ってまとめ、薬が切れていると思われる時間が長いこと、そして内服薬の変更はできませんか? という相談を書いて、ご家族さんにお渡しした。
しかし、結果はこれまで飲み続けているメネシットが0.5錠増えただけだった。

パーキンソン病と診断された方は、メネシットなどのレボドパ製剤を服用すると間もなく症状が改善する。そのまま5年ほどは、薬の効果によってその方がパーキンソン病とは分からないことさえよくある。
しかしやがて、薬が効いていない時間が現れるようになる。体の動きが非常に悪くなり、かと思うと、体が動くときにはジスキネジア(不随意運動)が現れるようになったりする。

こうなると。
ドパミンアゴニスト(パーロデルとかレキップとか)や、MAOB阻害薬(エフピー)、塩酸アマンタジン(シンメトレル)などが処方されることが多い。

パーキンソン病治療ガイドラインによると、ドパミンアゴニストの進行期の方への投与は有効とされている。
またMAOB阻害薬も、Off時間(薬の切れている時間)の短縮や症状改善に有効とのこと。ただしジスキネジアを増悪させることがあるので、ジスキネジアの出ている方には避ける、とされている。ちなみに、この方にはジスキネジアはない。
塩酸アマンタジンは、ジスキネジアに対しては有効とされているが、症状変動に対する効果は不明とされている。それでも効果があるといわれることがあり、実際何人かの処方されているパーキンソン病の方にお会いしたこともある。

こうしたことも試してもらいたいと思うのは間違っているだろうか?

もちろん、他の疾患や内服薬との関係で、どうしても無理ということなのかもしれない。しかしそれならそれで、きちんと説明する義務があるのではないか。

入居者さんには、適切な介護はもちろんだが、適切な医療も受けさせてあげたい。
だがそれは難しい。この方に限らず、そう思うことがよくある。

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