認知症に早期在宅ケアを

6/1、「認知症の方への訪問診療」というエントリを書いたばかりだが、まさにこういうことを、来年度から厚生労働省が始めるらしい。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120616-OYT1T01277.htm
リンク切れました。

自宅で生活している高齢者の認知症発症初期に、看護師・保健師・作業療法士などからなる集中支援チームを創設。身近型認知症疾患医療センターの医師が、自宅や介護保険施設等に訪往診することで、病院への長期入院を回避しようというもの。

集中支援チームは全国に約4,000箇所ある自治体の介護相談窓口などに設置されるらしい。

認知症が疑われる高齢者宅を訪問し、本人や家族の生活状況を聞き取り、医療機関を紹介する。本人の理解力が残る初期のうちに、症状の進行の見通しを説明し、財産管理や介護サービスのアドバイスを行う。火災予防のため、ガスコンロを電化式に変えるなど、生活環境も整える。家族への心理的なケアも行う。

とのこと。

意外なのは、作業療法士が明記されていることである。
少なくとも私が知っている作業療法士は認知症について専門的に学んできてはいない。にもかかわらず、ここにしっかりと名前をねじ込んできているあたり、職能団体の努力が感じられる。

対照的に情けないのは社会福祉士と介護支援専門員なのは言うまでもない。
介護福祉士や、乱立している認知症関係の資格を管轄する団体も、情けないとまでは言わないまでも哀しかろう。

ということはさておいても、集中支援チームは完全に余計。新たにソーシャルワークを行うチームを作ってどうする。現在の、居宅介護支援事業所の介護支援専門員を中心とするケアチームと、アドバイザーとしての地域包括支援センターのシステムを強化する方が遥かに理に適っている。
あるいは、認知症対応型訪問看護として、精神科医療機関の併設サービスを創設するかだ。

ただ単に往診すればいいというものではない。厚生労働省も当然上野先生の例から学んだのだろうに、どうしても余計なものを付け加えずにはいかないのだねえ。大人の事情というやつか。集中支援チームは英国の「Memory Service」を日本にも導入しようとしたもののようで、厚生労働省の発案ではないと思われます。よってこの部分は抹消いたします。(2012.06.18)


2011.06.18追記:

どうもこれは英国からのシステム導入だったようで。
我が国よりもソーシャルワークの歴史があり、コミュニティケアにずっと早くから取り組んでいるところの真似をして上手くいくのかな? しかも本国ではチームメンバーにソーシャルワーカーがきちんと含まれているようですが。

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