アフターサービス

エントリ「精神疾患のみによって要介護状態となった方」「確認行動」「確認行動その後」「疾病利得」「電車で受診」の続き。

この方の電車やバス、タクシーを使った受診も定着してきた。
先日、初めて私がご一緒したのだが、独りでもちゃんと行って来れるのではないかと思えるほどしっかりしていた。駅からの徒歩5分ほどの距離も疲れも見せず歩き、病院の待合室でも、最初に大まかな待ち時間を尋ねたきりで静かに待っていられた。

靴を履き替えることさえ「できないからやって」と言われ、全身の振戦が酷く、5分とじっとしていられなかった入所当初とはまるで別人だ。

現在の一番の問題は、介護認定の更新時に要介護になるかということ。
うちは地域密着型の特定施設なので、介護予防サービスがない。要支援になれば退所となる。ご家族さんとの同居は無理なので、独居に戻るしかなく、それはご本人さんも承知されている。
それを不安に思われているのだ。

今私たちが考えているのは、要支援になり退所となったら、うちの施設の目の前のアパートの一室を借りて、そこに住んでいただくということである。

要支援であれば介護予防サービスを使うが、それでも充分とは思えない。それに必要なのは何かをやってあげることではなく、傍にいることだ。
そこで食事は施設で用意し、入居者さんや職員と一緒に食べ、入居者さんと同じ料金をいただく。
日中は施設でボランティアとして掃除や洗濯を手伝い、そのついでにご自分の洗濯物も洗ってもらう。
入浴は、入居者さんが入った後の浴室をお貸しする。
そして職員が時々安否確認を兼ねてお部屋にお邪魔し、その時に一緒に掃除をする。
これで充分生活が成り立つのではないか。

しかし、提供する介護サービスの利用者ではない方に、介護保険事業とは別にそうした独自サービスを提供して良いのかという疑問が生じる。
これについては、うちは地域密着型サービスであり、地域に開かれた施設でなければならないのだから、その方が退所してアパート住まいになった時、一人の地域の方として迎え入れ、仮に他にそのような方がいたとしても同じことをしてあげられれば良いだけのことだろう。

すなわち。
地域の独居高齢者が自らうちの施設まで歩いて来れるのなら、希望に応じて食事をお出しする。玄関ホール脇の共同浴室を自由に使ってもらう。ボランティア活動をしてもらえるなら、洗濯機を使って自分の物を洗っても構わないこととする。
そうやって、施設を地域の方に開放するのだ。

職員が安否確認などのためにお部屋を訪れるのは、勤務時間外にボランティアあるいは友人として行くのであれば問題ないだろう。

その方の在宅復帰に対しては、施設にいるままでできることには限りがある。であれば、施設を出た後のフォローこそ大事であり、そして在宅復帰を支援するのはあらゆる介護保険サービス事業所の大切な役割の一つなのだから、胸を張って行っていきたいと思う。

まあ、そうなるかどうかはまだ分からないけれど。

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