ケアマネの能力評価って

本日、厚生労働省により「介護支援専門員(ケアマネジャー)の資質向上と今後のあり方に関する検討会」が開かれた。
(参考記事:ケアマネの在り方検討会 研修や資格など見直し(1) (2)

「ケアマネジャーの能力を評価する手法の確立を求める意見が出た」そうである。
大いに結構!

だが。
評価すると口で言うのは簡単だが、さてどうやってそれを行う?

これまでの「ケアプラン点検」のようなこと?

しかしあれは(まあ私は直接受けたことはないので伝聞ではあるが)、ケアプランの帳票に本来書かれるべきことが書かれているかどうか、そしてケアマネジメントのプロセスがきちんと行われているかの確認である。ケアプランの質の評価以前の問題だ。

介護支援専門員はケアプランを作るための資格である(もちろんケアプラン作成が業務の全てではないが、ケアプランを作れるのは介護支援専門員だけなのだから)。にもかかわらず、資格取得の過程で、きちんとケアプランが作れる能力があるかどうかは確認されない。試験によって基本的な知識があるかどうかを確かめたら、あとは研修を受講しさえすればそれで資格が取得できる。
そのため、きちんとしたケアプランが書けないケアマネが多数誕生し、それをケアプラン点検によって再指導しなければならなくなった。そう私は理解している。

作成されたプランから、援助内容がそうなった理由、目標を設定した理由、ニーズを導き出した理由……と逆に辿って行って検証することは可能。ケアプラン点検もそれを行っている。しかし、本当にケアプランを評価しようと思ったら、評価者がアセスメントの段階から被検証者であるケアマネの行った支援を追体験しなければ無理である。そうしないと、現に行われている援助の正当性を検証することはできたとしても、必要な援助が抜け落ちていないかの確認はできない。
エントリ「ソーシャルワーカーとケアマネジメント」などで何回か触れた気がするが、ケアマネジメントの本質はソーシャルワークである。ソーシャルワークの場合、ワーカーの行った援助を客観的に評価できるのはスーパーバイザーのみ。それはそうだ。ソーシャルワークの良し悪しを一律に計る物差しを作ることなどできるわけがないのだから。

これまでのケアプランチェックのような機能を期待するなら、何のことはない、ケアマネの資格取得の過程でモデルケースに対するプランを作らせ、それを審査官が判定すればいいのだ。それで合格した者にのみ資格を与えれば、少なくとも行政が望む能力は保証される。
しかしそうでないなら……私には評価する方法など思いつかない。

さて。どのように評価するというのか。しばらく注視してみたいと思う。

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