人工透析の必要な方の入所

人工透析患者の方がうちの施設に入所された。

今年の初めまでは自宅で生活されていたのだが、腎不全で入院、在宅復帰は困難ということで入所の申し込みがあった。透析が必要な方となると、少なくともうちの地域では、介護保険施設はまず入所できない。透析に通う際の送迎と、老健では合併症の管理やその費用がネックになるのが最大の理由。

うちのようなところでしかお受けできないだろうな、ということで、申し込みの時点から入所していただく方向でと考えていた。
特定施設であれば透析に通う際の費用を入居者さんからいただくことができるし、しかも幸いなことに、うちの近くには透析を行っているクリニックがある。

私が以前勤めていた住宅型有料老人ホームでも、透析の方がお一人いた。その方は1日の水分摂取量が1,000mlに制限されており、しかも食事が低蛋白高カロリーのものでないとダメということで、低蛋白米と真空パックされた腎臓病食を取り寄せていた。確か1食分が600円ほどだったと記憶している。この食事は、見た目は私の目にもおいしそうに見えたのだが、非常に味気なかったようで、いつもあまり箸をつけずに残されていた。
その方は始め遠くの病院まで透析に通っていたが、やがて通うのが大変ということで、近くのクリニックへ主治医を替えた。

その新しい主治医というのが変わった先生だった。透析患者に蛋白質制限は意味がない、食べたいものを食べていた方が長生きできるという考えで、水分こそ制限は続いたが、食事制限は一切なくなった。他の方々と全く同じ食事になり、その方はとても喜ばれた。食事も毎食残さず食べられるようになった。
その後私は転職したのだが、それからしばらくしてお亡くなりになったらしい。詳しい死因などは聞いていない。

うちの施設に入られた方は、水分制限はされておらず、食事も皆さんと同じで良いとのこと。蛋白質だけでなく、カリウムつまり生野菜や果物の摂取も制限されていない。塩分は控えめに、と言われている程度だ。
うちでは腎臓病食をご用意することはできません、とあらかじめ説明してはあった。どうしてもとなれば、パックの腎臓病食を取り寄せるのに別に問題はない。だがその必要はなさそうだ。

退院後主治医が変わるので、そこでの体重管理の結果、今後水分量や食事の制限が課されていく可能性もないわけではない。
我々もできるだけのことをしていきたい。

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