維持と向上

先日のエントリ「これからのデイでの機能訓練」を書いてから考えたこと。

老企第51号「指定居宅サービス等の人員、設備および運営に関する基準について」の第93条4項、つまり機能訓練指導員についての基準では、

日常生活を営むのに必要な機能の減退を防止するための訓練を行う能力を有する者

とあり、今回の改正でこの部分に変更はない。個別機能訓練加算(Ⅱ)は、「生活機能の維持・向上のための訓練」とされているのに。

エントリ「リハビリと機能訓練」で書いたように、これまで機能訓練はあくまで「減退の防止」のために行うものであった。それが、「維持・向上」も図ることができるようになったのだ。

これは、何気に大きな変化ではないだろうか。

うちの法人のデイの管理者は、「デイの機能訓練指導員の資格要件が、これから変わる可能性もあるんじゃないですか?」と言っていたが……先日の全国介護保険担当課長会議資料の段階では上記のように変わっていなかったのだから、これから変わることはないだろうと思う。

とは言え、柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師が、機能の減退防止だけでなく向上まで視野に入れた訓練ができるのかどうか……できない、と言っているわけではない。それらの資格について私は多くを知らないだけだ。

リハビリは、「機能回復」とされている。今回のデイの個別機能訓練加算(Ⅱ)では上述したように「向上」である。似て非なるこの表現。
維持すなわち減退防止のための体操程度ならば医師の指示はなくてもいいが、少なくとも現状より良くなることを目指すのであれば医師の指示が絶対に必要。介護保険制度はこう考えているのだと私は思っていたのだが、そういうことではなかったのだろうか。

とにかく、デイはここで大きく試されている。時間区分変更も含めて。
ここでいっそう頑張らないと、次の改正ではさらに苦しめられることになるだろうな。


2012.08.05追記:
エントリ「リハビリと機能訓練」の方も訂正しておきましたが、必ずしも「機能訓練=減退の防止」ではありません。改善も含みます。そのため、本文の誤っている部分に消し線を入れました。

この点については、新しいエントリ「リハビリテーションと機能訓練、そして生活機能の維持・向上のための訓練」を立てておきましたのでご覧ください。

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