施設ケアマネって

施設では、ケアプランがなくとも、職員間でその方についての最低限の情報が共有されていれば、「その場だけの」ケアはできる。

実際、私が最初に勤めた老健ではケアプランが立てられていない方がたくさんいたし、立てられていても誰にも意識されておらず、内容も実際のケアと乖離していたか具体性に欠けていて、とても現場の職員がケアの拠り所にできるようなものではなかった。

いくつかのエントリで触れているが、ケアマネジメントはエントリ「ケアマネジメントのプロセス」で端的に述べているように、介護を科学的に行うということである。ケアプランがなければ、そこで行われている介護は科学的ではありようがない。つまりご自分でできないことに対してその場だけのお手伝いをするだけで、ご自身の意思を尊重し、自立を支援していくことなどできない。

ケアマネは、それを行うための最低限の知識を持っていることを試験で証明し、手法について研修で学んできている。もしもケアプランなんて誰でも作れる、と言う無資格者がいるなら、やらせてみればよい。
それで、もしもその施設のケアマネよりも優れたプランが作れるとしたら……

それは残念ながらケアマネの勉強不足。資格を持っていればそれで充分ということはないのだから、本を読むなどしてスキルアップに努めるべき。

施設にはケアマネはいらない、そう言う人もいるらしい。
介護支援専門員資格を持つものが必ず必要、とは私も思わない。しかし、代わりにケアマネジメントを行える者は絶対に必要。ケアマネジメント(もしくは同様のプロセスを持った手法)がなければ、その施設は、言葉は悪いが利用者さんをただ「生かしている」だけになる。
そしてケアマネジメントを行えることを証明するものとしての介護支援専門員資格を施設から排除する理由は、今のところ特にない。

ところで、私は施設ケアマネとしては恵まれていると思う。
現場に強力なリーダーシップをとる者がいないので、少なくとも対立してくる職員はいないし、最近は事務室詰めになってしまったものの現場に入らせてもらえて入居者さんのことを直接見れるし、ケアプランチームがあるので、ケアマネジメント作業もある程度は他の職員に任せられる。
もちろんこういったことで苦労することもあるが、それは贅沢というものかなと。

世の中には、上司や他職種と衝突し、ストレスに晒されている施設ケアマネも少なくないだろう。とかくケアマネは施設に1人しかおらず、故に周囲に相談できる者がいない、となりがちだ。経験の浅い者が新設されたばかりの施設に配属となったり、前任者からろくな引継ぎもなかったりした場合なんて、右も左もわからずに苦労することになる。

でも。ケアマネがいなければ、利用者さんたちは、自らの望む生活へ近づいていくことなんてできないのだ。

日々学びながら、頑張っていきましょうね>施設ケアマネの方々
って、誰も見てないかもしれないけど(^-^;;

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