インフルエンザ予防接種

インフルエンザ予防接種の時期がやって来た。

うちの入居者さんは、基本的には受診時、各々の主治医の先生にワクチンを接種していただく。またもちろん訪問診療時にもたくさんの方が接種されるので、あらかじめご家族の方に予診票を書いていただいている。
中には、「生まれてから一度もインフルエンザの予防接種を受けたことがないので、何となく心配です。本人も嫌みたいです」と、予防接種を希望されない方も2名ほどいる。接種しないこと、そしてすることのリスクを説明した上でなされた判断なのだから、それはそれでよしとしている。
その2名以外は、今月中には全員接種を終える予定。

今は楽なもんだよなー……と、この時期になると昔のことを思い出す。

老健に勤めているときには、単純に入所者さんの人数が多かったこともあるが、全く施設に顔を出されないご家族さんもいて、予診票を集めるのだけで一仕事だった。それに施設長医師が、とにかく全員接種したいようで……でもリスクが皆無ではない以上強制はできないし……というジレンマに施設全体が陥っていたっけ。

そうして施設入所者さん全員に接種してもらっても、老健なので空きベッド利用のショートステイの方がいる。

ショートステイの利用予定の方には、支援相談員(何のことはない私だ)が、必ず接種されているかを確認していた。これはまあ当然。
しかし接種していないことがわかると、施設長医師は明らかに嫌そうな態度を取った。そのため私は、ご家族さんやケアマネさんに「強制するわけではないですが、罹患して重い症状が出たら辛いのはご本人さんですから、予防接種を受けられてはどうですか?」とお勧めした。結果、「あの老健はインフルエンザの予防接種を受けていないとショートに入れない」という評判が立った。
まあ仕方ないよな。

こうなると叩かれるのは相談員である。施設長医師には「予防接種を受けていないとショートに入ってはいけないとは言っていない。そう思われるのは相談員の説明不足だ」と言われた。

だけどさー。
説明なんてすればするほど、相手は遠回しに強制されていると感じるんだよ。それに施設長医師が言っていたように、「施設内で流行ったら、『あの人が持ち込んだんじゃないか』と思われたらその人が可哀想」なんて理屈は残念ながら共感が得られんのよ……

もちろん、医師の気持ちも分からないではない。だから、一概に誤った対応だと言うつもりもない。

単にあの頃は大変だったよなー、という思い出話。

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