介護の仕事とストレス

介護業界には、心の病を抱えた人が多い……と言って良さそうだ。

まあ、私だって社会全体のことをそれほど広く知っているわけではない。だが、社会に出てから介護業界に入るまでの間、うつ病などの診断がされている人に会うことはそうそうなかったこともあって、この業界に入って驚いたのは確かだ。

私の最初の職場である老健では、私が勤めていた間には、うつ病の診断書を施設に提出して療養休暇を取り、休んでいる職員が途絶えたことがなかった時期がある。療養休暇は最長3カ月で、その間は給与が全額支払われていた。そうして3カ月いっぱい休んだ挙句に退職、という職員のいかに多かったことか。さすがに今はそんなことはないだろうが……
そういう職員が皆、怠けていたのだとは思っていない(中にはそういう者もいたとは思うが)。本当に苦しんでいたのだろうし、それを責めるのはやはり間違っている。
しかしそうした休みは、周囲の職員に負担をかける。有給が取れないのはもちろん、サービス残業までして頑張っている職員にしてみたら、病んだ者勝ちだよな、みたいな気持ちになるのもしょうがないと思う。

次の職場では、うつの職員はほとんどいなかった。しかし今の職場ではちらほらと……

介護業界にうつの人が多いのには、たぶん3つの理由がある。

① 介護の仕事そのもののストレス

特に認知症の方の介護にストレスを感じる職員は多い。同じことを何度も何度も聞かされ、答え続け……レクなど提供しようとしても一蹴、介助には抵抗される。ついつい苛立ち、言葉が荒くなってしまって、そんな自分にも嫌気がさす。
また認知症の軽い方は軽い方で、わがままだったり介護職員を召使いだと思っていたり。
おまけに給料は低いし昇格の見込みもなければ、いつまでこの生活を続けなければならないんだ? という絶望が職員を襲う。

② 板挟みになることのストレス

特に主任など中間管理職や相談員は板挟みになりやすい。理想と現実、法と上司からの命令、施設と利用者、利用者と家族、経営者と職員、介護職と看護職などさまざまな立場の間で。

③ 介護業界には、病気のため他の仕事を続けられなくなった者が流れ込んできやすい

以前は別の仕事をしていたが、病気のため続けられなくなり退職。ヘルパーの資格を取るなどして介護業界で再出発……という人は多い。

うつ病となると、自分を責める気持ちもますます強くなり、周囲の職員にも申し訳ない……と思いがちだろうが、それほど引け目を感じることはないんじゃないの、と私は思っていたりする。
ストレスを感じている職員は多い。そのはけ口を他人に求め、攻撃的になったりする人だっている。踏ん張ることをせずに、さっさと逃げ出す職員だっている。

困った時はお互い様、ということで。
頑張れる時に、ちょっとだけ私を助けてくれればそれでいいよ。

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