人間はなぜ排泄物を嫌うのか

本日は下ネタです。食事中の方がいたら(いるわけないと思うけど(^-^; )ごめんなさい。
あと、介護業界にいる人は職業病で、下ネタへの不快感が麻痺していますので、業界外の方には不快な点もあるかもしれません<(_ _)>

介護の仕事をしていくにあたっての適性は、まあいろいろとあると思うが、「こういう人は絶対に無理」という条件として、排泄物への嫌悪感が強い人、というのが挙げられるだろう。
嘔吐物への嫌悪感が強い人は介護職の中にも時々いるが、こちらは遭遇頻度が少ないので何とかなっているようだ。しかし排泄物への嫌悪が強く、トイレ介助やオムツ交換、尿や便の性状の確認ができないのでは、はっきり言って仕事にならない。

そもそも、人間が排泄物に不快感を覚える理由は何なのだろう。

見た目のグロテスクさ? しかし見た目だけで言うなら、大して変わりのない食べ物だって存在するではないか(敢えて例は挙げないでおくが)。
それよりはむしろ匂いだろうか? 確かに、腸内細菌による発酵臭は腐敗臭に近いので、「自分の身体にとって毒となるから気をつけろ」という本能の警告が働いている可能性はある。

ところで、動物はおそらく排泄物に不快感は覚えていない。犬などは縄張りの誇示に使われ、散歩中などすすんで嗅ぎに行っているように見える。また野生では、一定量の餌から効率よく栄養分を吸収するために自分のフンを食べるウサギのような動物もいるし、コアラなどは子育て期間中に、ユーカリを消化するバクテリアを与えるため、自分のフンを子供に食べさせるらしい。
猫は排泄物に砂をかけて隠すが、これは餌となる小動物からも、天敵となる大型の肉食獣や猛禽類からも自分の存在を隠したいためだろう。実際、人間のオナラの匂いなどは少しも嫌がる様子がない(試したことあるのか? とは聞かないように(^-^; )。

人間、すなわちヒトという生物は、何故排泄物を忌み嫌うのだろう。

仮説1:便は感染源となり得るので本能的に避ける。
ノロウィルス、O-157、赤痢、そして寄生虫などは便を通じて感染する。だが、あらゆるヒトの便に含まれているわけではないし、感染源を本能的に避けると言うなら、生で食べられるものなどなくなってしまう。

仮説2:排泄物の匂いは、敵となり得る生物、または他のヒトの存在を示すので、危険であるとして本能的に避ける。
しかし、これはヒトの嗅覚が他の動物と比べて著しく鈍いことと矛盾する。
どうも上の2つでは説得力に欠けるようだ。
ところで、人間は排泄物を嫌うだけでなく、排泄行為自体、人目を避けて行う。排泄行為中は無防備になってしまうから、敵に襲われないようにだろうか? だがそれでは人間だけが隠れて行う理由にはならない。危険なのはどの生物でもそう変わりはない。
むしろ、排泄は生殖器もしくはそこにごく近い部位から行うので、排泄を人前ですること=生殖器を晒してしまうことになる。これこそが、(理由は後で述べるつもりだが)ヒトにとって非常に重要なことではないか。

そこで、

仮説3:排泄物が嫌われているのは、排泄物そのものの性質によってではなく、暗に社会が抑圧している「性」を強く連想させるため。
と考えてみる。

ご存知のように、子供は「うんこ」ネタが大好きである。これは、第二次性徴前だと、「排泄物」⇒「生殖器=社会における禁忌」という概念の結合が形成されていないためではないか。排泄物への嫌悪感が本能だと言うなら、子供の頃から持っていてもいいはずだ。
子供でも排泄行為はなるべく人目のないところで行おうとし、排泄物を「汚いもの」とみなすのは、自らの内から発する動機づけではなく、親や周囲の人間による教育の結果でしかないのだ。

さて、こうなってくると全く介護と関係ないようだが(もとからあんまり関係なかったという気もするが(^-^;; )、しかし……
排泄物に対する嫌悪感があればこそ、失禁した人は自尊心に傷が付くのだ。排泄物なんて大して汚い、嫌なものではないと思えれば、それに越したことはない。
職員だって、嫌な気持ちを我慢しながら排泄介助をするのでは、精神衛生上よろしくないではないか。

ということで、この問題はさらに追及すべく、次エントリ「人間はなぜ生殖器を隠すのか」に続く……かも(^-^;

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