TIA

要介護高齢者の中には、時々身体が左右のどちらかに大きく傾く方がしばしば見られる。
現在うちの施設に入居されている方でも、お2人いる。

うちお一人(男性)は、意思の疎通は難しいので自覚症状などわからないが、もうお1人(女性)は普通にお話ができるため、「体が傾いているの、自分でわかります?」と伺うと、「何だかそんな感じがするよ」という程度。眩暈などはないようだ。傾いたままで食事をされることもある。

その女性の方は、身体が傾いている時には足に全く力が入らず、立てなくなる。普段、トイレや食堂などで車椅子から移乗する際には、自分の力でしっかりと立てるのだが。こうなるとトイレでは2名で介助させていただくしかない。
もともとその方は、入居されたときには杖で歩かれていたのだが、転倒が続いたため車椅子を使っていただいている。ふらついたり、躓くことで転んでしまうのであれば、職員が脇から支えて歩いていただくこともできるが、一瞬にして下肢に全く力が入らなくなって崩れ落ちるため、いくら職員が支えていても危険ということで、車椅子使用となった。

眩暈がないということは内耳疾患ではなさそう。
また、しばらく歩いてから突然力が抜けたり、離床して時間が経ってから傾いたりするので、起立性低血圧ということもなさそうだ。

ひょっとして、一過性脳虚血発作だろうか。
介護の仕事をしている人には説明不要だろうが、一応。これは脳の一部で一時的に血液が欠乏するもので、意識はしっかりしていることが多く、間もなく症状は軽快する。原因は、
① 小さな血の塊が脳内の血管で詰まりかける
② 首の動脈に狭くなっているところがあり、血圧が急に下がると脳の血流量が低下してしまう
ことで起こる。

症状はいつもほぼ同じだし、この方の場合②かな……と想像している。どういう条件で血流量が低下するのかは分からないが、特定の姿勢をとり続けたり、動作をすることで出現するのではないかと。

①は大きな脳梗塞の前触れであることもあり、約20~30%が数年以内に脳梗塞を発症するとも言われている。そのため、一般的には、すぐに受診するようにと勧められているが……

この方に限らず、ふらつきや手のしびれ、呂律が回らなくなったりといったことが現れ、一過性脳虚血発作や、あるいは脳梗塞でも起こしていたら大変、と脳神経外科を受診していただくことは時々ある。が、CTやMRIで異常がないとなると、特に何の治療も処方もなく帰されてしまうだけだ。

ま、結局……
一過性脳虚血発作だとしても、CTやMRIの結果異常が見つからず、原因が上の①なのか②なのかはっきりしないのでは、先生もどうにもできないのだろう。①だとしても、血栓なのか塞栓なのか、つまり抗凝血剤がいいのか抗血小板剤がいいのかさえ判断できないのではないか。

……と、いつも素人ながらに勝手な推測をしているが、本当のところはもちろんどうなのかわからない。

しかし。
もし私が家族なら、MRAや心エコー、動脈硬化関連の血液検査くらいはやって欲しいと思う。だが、どの病院ともお付き合いを切ってしまうわけにはいかない施設職員としては、言われるがままに連れて帰ってくる他ない。

家族代わりなんて言っても、弱いもんだよね。

さて、本日でブログ始めてからちょうど100日目。1日1エントリをキープしているので、100エントリ達成である。
我ながらよくやってると思うが、この労力をもうちょっと他に向けた方がいいんじゃないかとも思ったりするのだった(^-^;

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