介護事務

介護事務(ケアクラーク)という資格がある。
実際の求人で、この資格を必要としているものを見たことがない。もっとも、介護サービス事業所での事務の求人自体が少ないのだが……介護・看護・相談職等と違い、離職率がそれほど高くないためだろうか。

試験科目である介護概論や医学一般、社会福祉援助技術、介護保険制度などの勉強は、介護サービス事業所内で働く以上、もちろんしておくに越したことはない。
が、それよりは資質を求められる仕事だとは思う……って、そんなのどの職種でも一緒だけど(^-^;

どんな事業所でも、レセプトなどについての一般的な知識よりも、事業所それぞれの請求業務のやり方を身に付け、ミスなく行い、できれば効率化していくことのほうが重要ではないか。介護保険に関する知識は後からでも自然についてくる。とは言うものの、この辺は周囲の職員次第なので、いい加減な職場だと苦労するものだが……

また、PC操作はある程度はできないと厳しい。
それほど高いレベルが求められているわけではなく、Wordなら見た目の修飾ができて、表や図を挿入できる程度で良いし、ExcelならSumやCountといった基礎的な関数が使え、体裁をそれなりに整えられれば充分。あ、あと組織図やフローチャートぐらいは作れた方がいいか。
いずれにしろ、職場内で「こういう書類作って」と頼まれることはよくあるので、それに応えられないと、自分が辛いかも。

持っていると重宝されるのは、介護保険に関する知識よりも、むしろ会計や労務関係の知識ではないか。それなりに大きな法人であれば、会計事務所や社労士事務所に業務委託していることが多いが、それでも事業所内に精通した人間がいて、委託先とスムーズに調整できれば有難い。
小さな法人だと、詳しい人間がいないために社会保険も満足にかけてもらえていなかったりする。経営者もそれで良しとしているわけではなく、単に手が回っていないのだ。こうした傾向は、介護業界に限った話ではないけれど。

うちの職場は、現在事務員がいない。金銭の出納は管理者と相談員が、請求業務は相談員と私が、物品購入は相談員が主にやっていて、それで特に不自由なく回っている。会計や労務管理は本部で行っているので、事業所単位ではこの程度で済んでしまうのだ。
前の職場でも同じような状況で、事務は管理者である私一人で充分だった。こういう事業所も少なくないだろう。

大規模施設の例を挙げると、私が最初に勤めた老健では、事務職員は3人いた。事務主任(私)と、パートの事務員2名だ。うち1人は主に労務管理と出納を、1人は請求を担当していた。私は入力してもらった実績をチェックしてレセプトを伝送し、1万円以下の小額の購入伺いを決済し、入金・出金伝票をチェックして理事長に報告し、有給の取得数を管理し、ネットワーク管理をし、会計事務所とちょっとしたやり取りをしていた程度。それでも支援相談員との兼務は楽ではなかったが……
ある時、請求担当の職員が辞め、新たに採用することになった。しかしなかなか性格的・能力的に適した人が見つからなかった。そんな時にもう1人の事務員が言った言葉。

「何もできなくてもいいの。明るさと、素直さと、やる気さえあれば……」

新人への指導をしているさなかで、あまりにも実感がこもった言葉だったため、思わず笑ってしまった。
そういうものなんだね。

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