認知症高齢者の日常生活自立度

「認知症高齢者の日常生活自立度」というものがある。
介護の仕事をしている者であれば、一度はお目にかかったことがあるだろう。認知症状による自立度を評価するためのスケールである。
I~IVの4段階に分けられているが、著しい精神症状により専門医療を必要とする場合はMとされる。

私がかつて勤めていた老健では、入所申し込み時に主治医に作成してもらう診断書にも、これを記入してもらう欄があった。しかし直接入所申し込み者と面談することもある支援相談員の私には、それが正確に評価されているとは思えないことがしばしばあった。
施設長医師は、主治医が評価している以上それに疑義を抱くべきではない、それを前提に入所を判定し、入所となった場合には施設職員がDBDスケール(Dementia Behavior Disturbance Scale)を用いて改めて評価し、認知症専門棟利用も含めたケアの内容を検討していくように、としていた。
入所後の対応は正しいと思う。しかし入所の判定については、私は納得のいかなさを感じていた。

実際、主治医が内科医である場合など、その方の認知症状をほとんど把握していなかったりすることは珍しくない。
にもかかわらず、主治医意見書にも、その評価は記載されることとなる。

これは認定調査票にも用いられているが、本当なら、認知症に基づく行動を項目化し、それをチェックしていくことでトータルで評価されるようなスケールが普及することが望ましいのではないかと思う。
その方が、要介護認定の結果に、認知症状がより適切に反映されるのではないか?

とはいえ、主治医意見書作成や認定調査票記入の手間を今以上増やすのもどうかと思うので、認定調査に際し、予め認知症に基づく行動の項目も組み込んだ調査票を送付しておいて、「認定調査員の訪問までに記入しておいてください」として、主介護者(または施設職員)に記入してもらい、内容に虚偽のないことを署名捺印で宣誓させるとかしたらどうだろう。
全員にそんな手間を求める必要はないと思うので、この書類の提出は任意として、提出のない場合は、認知症状が適切に反映されないこともありうると断っておくとか。

……というようなことを、先日、うちの施設に送られてきた調査票(かなり煩雑だった)を記入しながら考えたのだった。「認知症高齢者の日常生活自立度」を評価する欄があったもので。
それにしても調査・アンケートの類が多すぎる。協力したら、謝礼と集計結果を送ってくるぐらいのことはしろよな……まったく。

だいたい、調査なんて回収率が低ければ何の意味もない。回答数が多い調査よりも、回収率の高い調査の方が、結果の信頼性は高いのだ(本当か? と思う方は、例えばここをご覧ください)。
だったら、調査に協力してくれた施設への謝礼・集計結果送付の費用を予算から捻出して、その分調査票を送る数を減らした方がはるかにマシである。この業界で調査を行う機関は、そんなことも分からんのか?
無駄に終わる調査に協力するのは馬鹿馬鹿しい。もう少し考えてみてくれ。

……って、最後は「認知症高齢者の日常生活自立度」と全然関係ない話になってしまった(^-^;

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