ケアマネジメントのプロセス

「三訂 介護支援専門員実務研修テキスト」によると、ケアマネジメントのプロセスは
① 入口(ケースの発見、スクリーニング、インテーク)
② アセスメント
③ ケース目標の設定とケアプランの作成
④ ケアプランの実施
⑤ 利用者およびケア提供状況についてのモニタリングおよびフォローアップ
⑥ 再アセスメント
⑦ 終結 もしくは③に戻る
となっている。

こうしたプロセスからなる技法は、別にケアマネジメント固有というわけではない。

事業活動全般における品質管理の手法に、いわゆるPDCAサイクルというものがある。
PDCAとは、Plan、Do、Check、Actの頭文字を取っている。計画を立て、実行し、その結果を評価、改善していくというわけだ。
ケアマネジメントの中心はケアプランという「計画」にあるので、「Plan」部分を膨らませ、インテークやアセスメントを別プロセスと捉えているが、本質は同じであると言って良い。

また、IDEALモデルと言われるものもある。これは組織変革のモデルで、Initiating(開始)、Diagnosing(診断)、Establishing(確立)、Act(行動)、Learning(学習)からなるプロセス。各過程の意味はほぼインテーク、アセスメント、プラン作成、サービス実施、モニタリングと等しい。これも循環プロセスなのだが、Initiatingだけは初回のみ、というところなどケアマネジメントそっくりである。

そもそもこうした一連のプロセスは、科学的な思考過程そのものなのだ。
教育学ではプロセス・スキルズ(探求技法)などと言うが、例えば研究・実験というのは、行き当たりばったりに行われるものではない。仮説を持たないところから始まる探索発見的な研究もあるだろうが、基本は仮説検証的なものである。
つまり、①まずは問題を把握し、結果を予測。その現象を説明する仮説を立てた上で、②観察・実験を行う。③得られた結果を検証し、仮説の真偽を確認。④仮説が誤りであった場合は、次なる観察・実験について考える。
上記の①~④が、PDCAのそれぞれに当てはまることはお分かりいただけるだろう。IDEALに当てはめると、①がI・D・E、②がA、③と④がLとなる。

こうした手法を社会人になってから勉強しなければならないこと自体、小学校でのわが国の理科教育の貧弱さを物語っていると思うが、ここでそんな批判をしても仕方がないのでおいておこう(^-^;

つまり。
ケアマネジメントは、介護を科学的に行う、ということに他ならないわけだ。目標を設定し、その目標に到達するための援助を考える。計画は、この時点ではただの仮説に過ぎない。こうした援助が行われればこうした効果が期待できるはず、という推測に基づいているだけであり、それが正しかったどうかは、実施してみた結果を評価するまでは何とも言えない。誤っていれば、当然援助を変える必要がある。

こう考えると、ケアマネジメントのプロセスを理解しやすいのではないか。
ケアマネ研修では、こうした説明などほとんどなく、「インテークとは……」「アセスメントとは……」ってやるから、時間ばっかりかかって受講者の理解が低い、ってことになるんじゃねーの?

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