施設で安心して暮らすために必要なこと

私が今の施設に勤め始めてから2年。その間に、3人の方を施設で看取っている。

有料老人ホームで看取りを行うために必要な条件は3つ。
① 24時間対応してくれる主治医
② 24時間対応できる看護師
③ 家族の協力、あるいはそれが叶わない場合には家族に代われる職員
また、絶対に必要というわけではないが、主治医と密な連携の取れる訪問看護事業所があると心強い。

たった3つと言ってしまえばそれまでだが、必ずしも簡単なことではない。
幸いうちの施設は、在宅緩和ケアの分野で地域の主導的立場におられる先生とご縁があるし、その先生の病院では訪問看護ステーションを持っている。
施設の看護師も深夜に電話連絡しても嫌な顔一つせずに対応してくれ、必要とあらば飛んできてくれる。
いよいよとなれば、交代で付き添わずにはいられなくなる職員も少なくない。

私はいつも、もちろん気にはなっているものの、付き添っている職員が疲弊してきたときに替われるよう、休めるときには休んでおこう……などと思っているうちに、「その時」が来たりしている。情けない話であるが、それも自分の役割かな、とは思う。感情をストレートに表現できる人間の方が、傍らに寄り添う者としては相応しい。私はその者たちを少しでも支えられれば、それで充分。

さて、介護付有料老人ホームに限らず、高齢者の暮らしの場である施設全般において、看取りができるかどうかということは非常に大事なことだ。
「この施設では看取りはできません。そういう状態になったら病院にお送りします」では、入居者さん本人も、ご家族さんも、「いよいよとなったら出されてしまう」という気持ちが払拭できない。そんな心境では、「安心して暮らしている」とは到底言えない。

私が以前勤めていた住宅型有料老人ホームでは、看護師がいなかった。配置義務がないのだから仕方がない。医療行為が必要となると、併設のデイサービスの看護師にお願いしていた。
入居者さんがお亡くなりになるのは、看取り前提で入院していただくか、急変し救急車で搬送、行かれた先の病院で亡くなる、というケースしかなかった。

だから転職することになったときには、施設であれば看取りができるところ、というのを条件にしていた。
それが叶ったわけだから、そのことには満足だ。これから先、例えどのような職場に移ったとしても、今経験していることは必ず役に立つと思っている。

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