優秀な介護職員

三たび、先日参加した研修での講演を聴きながら考えたこと。

(講演の一部の要約)
専門職としての資質は、資格ではなく技術・知識。資格は仕事をしてくれない。根底に援助理念があっての、相応しい態度や考え方が必要。これらは、性格とは別個のものである。

明るい人=コミュニケーションが取れる人、ではない。明るさだけでなく、適切にコミュニケーションを取れる人であることが大切。性格を変える必要はなく、コミュニケーションを訓練する。人は誰も成長する可能性を持っている。

介護に向く性格、向かない性格というのがあるとしたら、それは「普通の人かどうか」ということに尽きる。人の心の痛みを感じられない人、人の悲しみを理解できない人は「普通」ではない。人の不幸をなんとも感じない人は介護の仕事には向いていない。

「明るい老後」を作り出していくにはどうしたらいいか。笑いがあれば、豊かな暮らしに繋がるかもしれない。心の底から笑顔が沸いてくるような生活支援をしたい。

日々の笑顔は、アトラクション(行事など)ではなく日々の生活でしか作れない。働く我々にも笑顔が必要。他人に不快感を与える言葉や表情には注意しなければならない。
そのために、「他人に対する興味」は武器になるだろう。

当たり前のことを当たり前にしようと考えること、例えば自分だったら恥ずかしくて嫌だと思うようなことを利用者にもしないこと、それが大切である。

全くその通りだなあ、と思って聞いていた。
いるいる、テンション高くて口数は多いんだけど、コミュニケーションが取れない職員(w
……って、笑ってる場合じゃないんだけどね。利用者にとっては大きな問題だから。

ところで私の考える「施設での介護の仕事」の内容の割合(?)は、次のようになる。

身体介護:2.5
コミュニケーション:2.5
レクレーション:3
機能訓練:2

ここで言う機能訓練は、歩行練習などに限らない。例えば移乗時になるべく自分の力で立ってもらうことを意識し、適切な手伝いができるかどうか。そういったことも含む。

レクレーションの比率が3割ってのは高すぎる? いやいや、私は決してそうは思わない。楽しんでもらうことこそ、何より重視されるべきだ。夢中になっていることがあるなら、風呂なんて1週間くらい入らなくてもいいじゃないの。自分なら、そういう生活を送りたい。

さて、身体介護、つまりオムツ交換や更衣などにおいてはやたらと手際がいいが、コミュニケーションは苦手で、レクや機能訓練なんてもってのほか。施設経験が長いとこういう職員に育ちやすい。

介護職員は、デイに勤めると鍛えられる。大勢の前で話をすることができるようになるし、集団や個別で体操、機能訓練をしなきゃならないし、レクもホワイトボード1つさえあれば8割の利用者を夢中にさせられるようになる。入浴はまさに修羅場だ。いかに慌しい雰囲気を出さず、ゆったりと、かつ効率よく大勢の人に入浴してもらうかに心血を注がねばならない。

私がこれまで共に働いてきた介護職員は、優に300人を超えると思う。3日で辞めていった、なんて人も含めての話だが。
その中で私が思う「優秀な介護職員」を挙げていくと、以前勤めていたデイの同僚が次々と思い浮かぶ。現在の同僚は……残念ながらベスト20くらいでは誰も入ってこない。これから伸びる素質があると思っている女の子は2人ばかりいるが。

とは言うものの、私が会った中で最も優秀な介護職員は、1つの老健での経験しかない子である。
「子」と言っても、もうお母さんなんだよな……彼女については、また別のところで触れるかもしれない。

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